最新の【恐怖指数(VIX)】で、現在の株式の割安割高水準を推測してみます。
恐怖指数についてはコチラをご覧ください。
恐怖指数の現在値の確認・推移確認・分析
現在値
2017.4.25終値 10.76
過去の平均値・中央値
※1990年1月2日~2017年3月31日 終値データ。出所:ヤフーファイナンス
平均値(単純平均)→19.6
中央値→17.7
最大値→80.1(2008.10.27)
最小値→9.3(1993.12.22)
長期グラフ
※出所:ヤフーファイナンスデータより、管理者作成
概ね17~20程度(オレンジ)が平均値。
●30(青)を超えている時期⇒投資家心理が動揺
⇒株式を割安に買うチャンス?
●10(赤)程度で安定している時期⇒投資家心理は楽観、安心、高揚
⇒株式を割高に売るチャンス?
ここ2年
※出所:恐怖指数 [VIX・日経VI・VSTOXX] 日経平均比較チャートを管理者一部編集
ここ3ヵ月
※出所:恐怖指数 [VIX・日経VI・VSTOXX] 日経平均比較チャート
ここ2年では、
2015.8月に中国経済失速懸念、人民元切り下げがらみで、53.2になったのが最高です。
2016.1~2月にも年初からの株安で32.1をつけていますが、その後、2016年6月のブレグジットでも26.7、2016.11月のトランプ大統領誕生でも23.0と、節目の30を超える事態には至りませんでした。
直近の3ヵ月などは、海に例えれば、凪(なぎ)に近い状態。
現在、米国市場の投資家心理は安定的な株高に支えられ、安心、楽観モードに偏っていると思われます。
※出所:ヤフーファイナンス
ここ10年のS&P500の推移です。
2008~2009年の急落後から約8年、時々停滞や下落はあるものの、明らかな右肩上がり、長期的な上昇です。
確かにこの推移を眺めていると、米国株が人気で、米株投資家に安心感、楽観モードが広がることも理解できます。
結論
わたしのバリュー投資のスタイルは、
株式が割安な時期に買って、長期保有し、割高な時期に売る
です。
最新の恐怖指数が示唆することは、
今は、少なくとも「割安な時期」ではなさそう
でした。
今更手を出せる状況ではなく、しばらく待ちぼうけの日々が続きそうです。