ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

そもそも投資とは何か⑨★株式投資・社債投資は金融業?( その4)

はてなブログに移る前のブログ記事です。

投資のことをとりとめもなく書いています。

本記事は

投資は一人ではできないことで、「自分が利益を上げたい」という自分の願望だけで行動せず、投資先の事情や市場環境をよく考えて投資した方がよいのかもしれない

という話です。

暇つぶしにどうぞ。

 投資は相手がいて成り立つ取引。企業の立場も考えた株式投資・社債投資は長期的にはうまくいくかもしれない

 

「そもそも投資とは何か⑦⑧」では

「企業が資金調達に困ってる時期に行う株式・社債投資」

について言及していますが、わたしはこの投資スタイルがベストだと主張しているわけではありません。

 

投資は慈善事業ではありません。

投資家は自分の収益を求めて投資を行うのであって、

資金調達で困っている企業を助ければ、投資は必ずうまくいく

と主張しているわけではありません。

投資はそんなに甘い世界ではないと思います。

 

「企業が資金調達に困ってる時期に行う株式・社債投資」は、一つの投資の考え方に過ぎず、必ず儲かるやり方ではありません。

わたし好みの投資スタイルの一つ、というだけのことです。

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では「そもそも投資とは何か⑥⑦⑧⑨」で、何を伝えたいのかというと、

自分の収益しか視野に入っていない投資家より、 投資される側の立場や投資環境も考えながら投資する 視野の広い投資家の方が、 長期的に市場とWINーWINの関係性を 築いていきやすいのではないか

ということです。

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投資は取引です。

取引には必ず相手がいます。

自分が「買えた」なら、何か事情があって、誰かが「売って」くれたことになります。

 

そして、投資家と上場企業はある意味では利益共同体、ちょっとしたパートナーです。

投資家は企業の資金調達を助け、企業は配当や株価の上昇などで投資家に見返りを提供する、そういう関係があります。

 

現代は誰でも口座を開けば、オンラインで世界中の企業に簡単に投資できる時代ですが、企業は決してネット上だけに存在している架空の相手ではありません。

株価で代表される数値でもありません。

実体のある経済活動の主体の一つです。

 

投資は相手がいてこそ成立する取引です。

相手(企業)の事情も気にして、相手と自分(投資家)、互いのメリットを考えて事を進める(投資を行っていく)のは、おそらくどこの世界、どこの業界、どこの会社、どこの家庭でも普通にやっていることです。

基本的に可能であれば投資も、そうした方がいいように思います。

自分の行動、自分の利益だけしか見えていない「視野の狭い」投資手法は行き詰りやすい気がします。

 

多くの企業が資金調達に困る時期の株式や社債は割安な場合が多い

 

そして、単なる経験的な知見ですが、多くの企業が資金調達に困る時期には総じて投資家も悲観的であり、株式や社債は過小評価され、株価や社債価格は低迷していることが多いと思われます。

 要するに、

多くの企業が資金調達に困る時期の株式や社債は「割安な」場合が多い

と思います。いうなれば、この時期、株式や社債はバーゲンセール価格がつきやすいのです。

そのような時期に、市場の雰囲気にのまれず、一時的に割安に放置されている株式や社債への投資を断行できる投資家は、おそらく慧眼な優れた投資家だと思われます。

 

割安なものを買えるという意味で慧眼です。

そして、自分の利益だけでなく、企業の資金調達を助けるという社会的にもメリットのある投資(≒金融事業)を(仮に自覚はなくても)行っている、という意味で優れていると思います。

 

結論

長期的な株式投資、社債投資に関しては、

◎そもそも投資先の企業は今(資金調達で)困っているのか?

◎自分の投資で企業は少しでも助かるのか?

という視点も含めて、企業が困っていそうな時期に投資を始めると、意外に見返りのいい投資になる、かもしれません。

情けは人の為ならず投資スタイル?

語呂が悪いですが・・・

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