ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

17.6.2「日本バフェット指標」「信用買い残」の速報

「日本バフェット指標」「先週の信用買い残」の速報です。

★ 日本バフェット指標ついては、下記リンクを参照ください。

www.yukimatu-value.com

日本バフェット指標を知るメリット、その強み

●長期的視点から、日本株の割安割高を判断する目安になります

 ●毎日、夕方には日本の時価総額を知ることができるので、日本のバフェット指標は日々確認することができ、情報の即時性が高いです

●割安に買って、割高に売る長期投資に成功する可能性が、上がるかも?

日本バフェット指標の2017.5月~6/2のデータ

5.1   1.08

5.2   1.09

5.8   1.11

5.9   1.11

5.10    1.11

5.11  1.11

5.12  1.11

5.15  1.11

5.16  1.11

5.17  1.11

5.18  1.09

5.19  1.09

5.22  1.10

5.23  1.10

5.24  1.11

5.25  1.11

5.26  1.10

5.29       1.10

5.30       1.10

5.31       1.10

6.1         1.11

6.2         1.13

 ※6.2の◎日本の時価総額:約616.7兆円 ◎名目GDP 約546.2兆円(IMF推計値)

※時価総額は東証一部、二部、新興市場を含みます

※データ出所:◎日本取引所グループ ◎世界経済のネタ帳

今週の日本バフェット指標は週末に大幅に上昇しました。

2017.5月末の日本の時価総額も600兆円を超えています。月末の値では2015.11月末以来のことです。

 

日本バフェット指標の長期データ 

◎平均値(幾何平均)→ 0.75

◎中央値→ 0.72

 ※1985年1月末~2017年5月末の月末データ

f:id:yukimatu-tousi:20170602154103j:plain

日本バフェット指標が示唆していた「バブル期」「暴落期」における株価指数

f:id:yukimatu-tousi:20170511193250p:plain※出所: 以下サイトデータより管理者作成 ◎日本取引所グループ ◎世界経済のネタ帳  ◎日経平均→ヤフーファイナンス ◎S&P500→ヤフーファイナンス

 

日本バフェット指標の長期推移グラフと日本株の現状判断

f:id:yukimatu-tousi:20170602115807p:plain

※出所: 以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

※1985年1月末~2017年5月末の月末データ

個人的な推測ですが、6.2の1.13という数値から判断すると、日本株は割高圏にあると思われます。

よって、この指標のみで判断すると、日本株の長期投資のタイミングとしては、どちらかといえば

◎長期投資をやめる

◎株式の配分比率を減らす

◎現金の配分比率を増やす

のに適す時期だとわたしは考えます。

 ※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※バリュー投資の発想から「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※個人の感想です。投資は自己判断、自己責任で

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つぎに信用買い残に移ります。

 

※株式の割安割高を判断する目安になる指標「信用買い残」については、以下のリンクを参照ください。 

www.yukimatu-value.com

 

基本的に信用買い残は投資家心理や信用状態を反映し、

長期的な平均値より、信用買い残が

●大きい⇒日本株は割高?

●小さい⇒日本株は割安?

と判断する目安になる指標だとわたしは考えています。

先週までの信用買い残

4.7  25864 約2.6兆円

4.14   25433 約2.5兆円

4.21     25168 約2.5兆円

4.28     23948 約2.4兆円

5.12     23261 約2.3兆円

5.19     23968 約2.4兆円

5.26     24512 約2.5兆円

5.12⇒5.26で約1251億円増え、短期的な底から上昇してきているように思われます。

信用買い残の推移

以下のグラフは2001.6/1~2017.5/26の信用買い残の推移です。

f:id:yukimatu-tousi:20170602122200p:plain

 ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残の主要データ

平均値 2.36兆円

中央値 2.20兆円

※便宜的に概ね2.3兆円を平均とします

最大値 5.98兆円<2006.2/10>

最小値 0.81兆円<2003.1/17>

※期間2001年6月1日~2017年5月26日

※データ出所:トレーダーズ・ウェブ

信用買い残の現状と分析

f:id:yukimatu-tousi:20170602153723p:plain

 ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

2017.5.26時点の信用買い残は約2.5兆円です。

これは長期的な平均値をやや上回る水準です。

信用買い残だけで判断すると、

日本株は割高でも割安でもない、普通の水準

と推測されます。 

 

したがって、長期投資のタイミングとしては、この指標からは

動かず様子見

ということになります。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです。

※個人の感想です。投資は自己判断、自己責任で。

 

おわりに

日経平均が20000円を超え、過熱感が出てきているように感じます。

ちなみに、直近の日本バフェット指標の最大値は1.17(2015.5月末)。

サブプライムバブルの頃の最大値は1.09(2007.6月末)。

それよりさかのぼると1.45(1989.12月末)。

 6月2日は1.13。

どこまで上がっていくでしょうか。

 

ただ、信用買い残は普通の水準。

ドル円相場や米国長期国債の利回りと日経平均の連動性も乏しくなってきています。

違和感の強い相場ではあります。

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