ユキマツの「長期投資のタイミング」

「市場全体が割安な時期に株式インデックスを多めに買って長期保有、割高な時期に多めに売っての繰り返し」そんなシンプルなバリュー投資、長期投資もありかもしれません

もし通貨「円」が信認を失うとき、その兆候はつかめるのか?

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わたしは現在、長期投資に関してはいわゆる「投資」をしていません。

長期投資の現状とそのリスク

株式を債券も買わず、日本円の現金100%の状態です。その理由は

①株式その他のリスク性資産は総じて割高と判断している

②日本円は割安な状態と判断している

③したがって、リスク性資産を持たず、日本円を保有しておくのが、バリュー投資の観点から、適切なのではないかと判断している

この3点です。

 

今の状態は、株式の下落に対しては問題ないのですが、日本円の価値の下落や日本の物価上昇に対して、非常に弱い状態です。

何らかの理由で物価が上がり出し、円の価値が長期的に下がり、株価は上昇を続けた場合、わたしはとてもまずい取引をしたことになり、大きな機会損失を被ることになります。

 

したがって、もし可能なら、もし来るのなら(いわゆる暴落は来ない可能性も十分にあると思います)、できるだけ早く「円暴落の兆し」をつかみたいニーズがわたしにはあります。ある意味、今のポジンションにおいては不可欠な対策であり、死活問題でもあります。

※今のところ不穏な様子をわたしは確認していません

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円暴落の兆しを読み取るための指標

そんなわけで、「円暴落の兆し」を読み取るのに役立つかもしれない、以下の5つの指標を適時確認しています。

※個人的な対策なので、本当に役立つかはわかりません

 ①ドル円名目レート

②円の実質実効為替レート

③日本の消費者物価指数

④日本の長期金利(10年国債の金利)

⑤日銀の資産動向

ここまではわたしの個人的な問題ですが、この問題は

「日本円現金(その同等物)で大半の資産を保有している方」

にとっては同様の問題であり、その中には漠然と「円の将来」に不安を抱えている方もおられるかもしれません。

わたしはいたずらに不安になるより、少なくとも物価や長期金利の動向を継続的に確認をしておく方が現実的ではないかと個人的には考えています。

 

以下、5つの指標がなぜ「円暴落の兆し」を読み取るのに役立つかもしれない、と考えるのか、簡単にその理由を挙げていきます。

①ドル円名目レート

②円の実質実効為替レート

③日本の消費者物価指数

④日本の長期金利(10年国債の金利)

⑤日銀の資産動向

 ①ドル円名目チャート

基軸通貨ドルと円のレート確認です。ドルに対してどの程度価値を下げているのかを知るために確認します。大幅に下げていれば、「円暴落」かもしれません。

 

②円の実質実効為替レート

名目レートに「物価動向」「貿易取引量」を加味したレートが実質実効為替レートです。

※「実質(←物価動向を加味)実効(←貿易取引量を加味)為替レート」です

このレートが通貨の「実力」を示すという人もいますし、あまり参考にならないという人もいます。わたしは長期的にはそれなりに参考になる指標と考えており、このレートで今の「円の実力」を知るために確認します。大幅に下げていれば、「円暴落」かもしれません。

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③日本の消費者物価指数

長期的には、物価の上昇は相対的に通貨価値の低下、物価の下落は相対的に通貨価値の上昇を意味します。

例えば、ある年の米国のインフレ率が2%、日本が0%であれば、理論的には翌年、ドルの価値は円に対して2%下落していることになります。

長期的に物価上昇率の大きい通貨は、長期的には大きく価値を落とす傾向があります。

物価の指標はいくつもありますが、ここでは簡単に手に入り毎月公表されている消費者物価指数を確認します。

もし大幅に物価が上がってきて、それが長期的に持続するようなら、それは「円暴落の兆し」かもしれず、わたしは何らかの対策をとらなくてはなりません。

※2017.4月は0.3%程度で低位水準です

④日本の長期金利(10年国債の金利)

日本政府は予算を組む際、税収の不足分を賄うため、国債を発行して、資金調達をしています。

政府は国債を買ってもらい現金を調達するかわりに、「国債の償還+利払い」を約束通り行う義務を負います。

一般に政府の国債発行額が小さく、税収もそこそこあれば、さほど利払いに困ることもないでしょうが、日本政府はこれまでに莫大な国債を発行しています。

そのため、国債の金利が上がると、日本政府が支払うべき利払い費が激増し、場合によっては

「国債の利払いのために、新規でさらに多くの国債を発行する」

という、どこかの多重債務者のような状況に政府が陥るかもしれない、という視点もあります(あくまで最悪の可能性の話です)。

もし、この視点が正しければ、金利が大きく上がってきた場合、円の価値は暴落するかもしれません。

したがって、金利、その代表的な指標である長期国債の利回り動向を把握しておくことは、「円暴落の兆し」を読み取るのに役立つであろうと考えます。

※2017.6.21は0.05%程度で低位水準です

⑤日銀の資産動向

日銀は量的緩和政策をとっており、日に日に日銀の保有資産はふくらんでいます。

日銀がどの程度資産をふくらませば、どの程度問題があるのか、日銀の資産の多寡が「円暴落の兆し」を教えてくれるのか、わたしにははっきりとはわかりません。

ただ、名目GDP比でみると、諸先進国の中央銀行で、日銀はとりわけ大きな比率の資産を保有していて(90%強)、日本円の現金ばかり保有している個人としては、日銀資産の膨張に全く不安を覚えない、というのはうそになります。

政府が何らかの理由で分別もなく国債を発行し続け、日銀がひたすら国債を買い続ければ、いつか円は信認を失うかもしれない、その可能性がないとはいえないでしょう。

このような観点から、わたしは日銀資産の動向を観察し、「円暴落の兆し」を読み取る参考情報にしています。

<日銀の保有資産動向>

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※出所:Bloomberg Markets ※<単位:10億円。2017.6.10時点で約504.8兆円>

※日本の2017年の名目GDP:約546.2兆ドル。IMF推計

※繰り返しになりますが、どのくらい日銀の資産が増えればどの程度の問題があるのか、とても難しいテーマであるようで、わたしにははっきりしたことはわかりません

おわりに

以上、あまり楽しくない辛気臭いテーマでしたが、人によっては大事なことと思われるので記事にしました。

5つの指標を観察するのは、不安を煽るのが目的ではありません(わたしは円の暴落を望んでいません)。自分がとりわけ円安に弱い資産状況にあるため、もしもに備えているだけです。かっこよく言えば危機管理対策です。

不十分な対策、退屈な経過観察かもしれませんが、「もしもの円暴落」シリーズで継続的に記事にしていく予定です。

 

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