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67年前の投資アドバイス~本多清六~時空をこえたメッセージ⑥~

時代や国を問わず、説得力を持ちつづけそうな言葉を拾ってまとめていくシリーズ「時空をこえたメッセージ」の6回目です。

今回は第1回目でも取り上げた本多清六氏の投資アドバイスです。

「好景気、楽観時代は思い切った勤倹貯蓄」(すなわち金を重しとする)、

「不景気、悲観時代には思い切った投資」(すなわち物を重しとする)

(中略)

要するに利殖の根本をなすものは、「物と金」の適時交替の繰り返し

※出所:『私の財産告白』本多清六著 2005 実業之日本社 

※「金を重しとする」の「金」はゴールドの金ではなく、お金、現金のこと。

※「物を重しとする」の「物」は株式や土地などの実物資産のこと

私の財産告白とわたし

2005年の『私の財産告白』は一部訂正、仮名遣いの統一などを行ったもので、『私の財産告白』が初めて世に出たのは1950年のことのようです。

終戦後5年ほどたった時期に、このような投資のアドバイスをしていた人がいた・・・それだけでも世の中は面白いものだと感じます。

 

わたしが『私の財産告白』を初めて読んだのは20代後半だったと思います。

投資を始めてそれほど間もない時期で、このフレーズに食いつくことはありませんでした。

面白い本だなあ、くらいですましたような気がします。

ただ、どこかで引っかかってはいたのです。

それが少し前、再度読み直してみて、 この部分を発見し、これは看過できないフレーズではないかと思い、このアドバイスを現代風に自分流にアレンジしたらどうなるのだろうと考えました。

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 67年前の投資アドバイスをかみ砕く

上記本多氏のアドバイスは以下のようにアレンジできるのではないかと思います。

「好景気、楽観時代は思い切った勤倹貯蓄」(すなわち金を重しとする)、

「不景気、悲観時代には思い切った投資」(すなわち物を重しとする)

(中略)

要するに利殖の根本をなすものは、「物と金」の適時交替の繰り返し 

      ↓

○「好景気、楽観時代には(株式などのリスク資産は割高なので)思い切り現金の比率を大きくしたポートフォリオで運用する」

(すなわち現金重視)

○「不景気、悲観時代には(割安な)株式などのリスク資産の比率を思い切り大きくしたポートフォリオで運用する」

(すなわち株式などのリスク資産重視)

○要するに資産運用の根本は、この二つのポートフォリオを適切な時期に交替させながら、長期的な運用を継続すること

よりわかりやすく、具体例を挙げると

★好景気、楽観時代用のポートフォリオ「A

=株式インデックス:現金=30:70

(現金重視のポートフォリオ)

★不景気、悲観時代用のポートフォリオ「B

=株式インデックス:現金=70:30

(株式重視のポートフォリオ)

とし「A」「B」を適切な時期に交替させながら、長期的な運用を継続する

という感じになるかもしれません。

さらに単純化した具体例として、

★好景気、楽観時代用のポートフォリオ「A

=米国or全世界の株式インデックス:現金

=30:70

★不景気、悲観時代用のポートフォリオ「B

=米国or世界株式インデックス:現金

=70:30

とし「A」「B」を適切な時期に交替させながら、長期的な運用を継続する

というスタイルもアリかもしれません。

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何をもって「好景気、楽観時代」と「不景気、悲観時代」を区別するのか

この投資スタイルにおいては、

何をもって「好景気、楽観時代」と「不景気、悲観時代」を区別するのか

が大きなポイントになりますが、わたしは

★好景気、不景気の判断

⇒◎OECD景気先行指数<世界的な景気動向>

 ◎ISM製造業景気指数<米国の景気動向>

★楽観悲観の判断

⇒◎マージンデット<米国市場。米国投資家の株の売買のための借金額>

 ◎世界バフェット指標<全世界の時価総額÷名目GDP>

 ◎恐怖指数<米国市場。S&P500の変動性> 

 ◎ジャンク債スプレッド<米国市場。クレジットスプレッド>

 ・・・その他

などで判断しても面白いのではないかと思います。

おわりに

なぜ本多氏がこのようなアドバイスを人に勧めるようになられたのか、その詳しい経緯、根拠や理論は 『私の財産告白』には書かれていません。

そして、このアドバイスが一般的に現代、未来の投資家に通用するのか、わたしにはわかりません。

 

ただ、個人的にはこのアドバイスは今も強い説得力を持っているように感じます。

 

しつこいですが、もう一度。

◎景気がよく、投資家が楽観的な時期は、リスク資産の配分を下げ、現金比率を上げる

◎景気が悪く、投資家が悲観的な時期は、リスク資産の配分を上げ、現金比率を下げる

◎これを適時繰り返しながら、長期投資を続ける

本多氏はこれを「鉄則」として、この方針で投資を続けることを人に勧めていたそうです。

なんのこっちゃ、よくわからん、ピンと来ない

という意見も多いと思われますが(ある友人にこの話をしたら、やはり不思議な顔をされました)、わたしは日本にもすごい投資家がいたものだと思います。

そして、長期投資の真髄をこれほど端的に指摘するフレーズも少ないのではないかと思っています。

※個人の感想です。投資家ごとに、いろいろな「長期投資の真髄」があると思われます。この投資スタイルをごり押しする気はありません。単なるわたしの好みです

※本多清六【1866-1952】

日比谷公園の設計者で国立公園の設置に尽力した東京帝国大学の林学博士。同時に、山林、土地、株式の売買で莫大な富を築いた投資家でもあり、また多過ぎる財産は自分や子孫には有害無益として、財産の多くを社会事業に寄付するという篤志家の一面もあった人物

 

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