ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

あなたはバブルに踊ったことがありますか?

バブル‐けいざい【バブル経済】

資産価格が、投機によって実体経済から大幅にかけ離れて上昇する経済状況。多くの場合、信用膨張を伴う。価格の高騰が投機の誘因となる間、バブル経済は持続するが、ファンダメンタルズから想定される適正水準を大幅に上回るため、金融引き締めなどをきっかけに市場価格が下落しはじめると、投機熱は急速に冷め、需給のバランスが崩れ、資産価格は急落する(バブルの崩壊)。名称は、泡(バブル)のように膨張し、あるきっかけで破裂するところから。

※引用元:バブル経済(ばぶるけいざい)とは - コトバンク

一般にバブル経済とは

・投機や信用膨張などにより実体経済から大幅にかけ離れて資産価格が上昇する状態

・ 資産価格が「適正価格」から大幅に上回った状態

 を意味するようです。


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ブログでの言及

america-kabu.com

blog.livedoor.jp

上記ブログ記事でバブルについて言及しておられます。

わたしはわりとアバウトに

今が割高?ふつう?割安?

の区別にこだわる派で、

今がバブル?割高?

についてはそれほど気にしない方なのですが、バブルへの関心もあるようなので、記事にしてみました。

 

”バブルに踊る”という表現にはやや悪意が込められている?

よく使われる「バブルに踊る」という表現、何だか少し悪意を感じませんか?

・欲をかいて調子に乗りすぎて、後で痛い目に遭う痛い人がやること

・過大評価された資産評価額に浮かれ、魅惑され、節度を失うこと

みたいな。

 

おそらく投資をやっている人で、バブルに踊りたくない人は少ないと思うのですが、世間一般の建前では”バブルに踊る”のはあまりいい意味では使われないようです。

 

ところで自分がバブルで踊っているのかそうでないかは、その渦中に自覚できるものなのでしょうか?

 

今がバブルかの判断は、資産価格の今の「適正価格」を把握できていないと不可能か?

バブル経済が

・投機や信用膨張などにより実体経済から大幅にかけ離れて資産価格が上昇する状態

・ 資産価格が「適正価格」から大幅に上回った状態

を意味するのなら、今がバブルかどうかは今の資産価格の

適正価格

がだいたいどの程度が妥当なのか、それを自信を持って把握できている必要があります。 

 

が、しかし、

 

適正価格、フェアバリュー、、、、

 

それが分かれば誰も投資で苦労しないのではないでしょうか。

 

例えば、少なくとも

・現在と未来の米国の実体経済の動向

・現在と未来の米国上場企業の総利益

・現在と未来の金利水準

などをほぼ正確に把握、予測できれば、もしかしたら現在のS&P500指数の「適正価格」もはじき出せるのかもしれませんが、果たしてそんなことは可能なのか?

 

少なくともわたしには無理です。

 

このように考えると、

今はバブルだ!

と言い切れる人も、

今はバブルではない!

と言い切れる人も、本来ある程度の「適正価格」を把握し、適正価格からのかい離の度合いによってバブルウンヌンを説明せざるを得ないのでは?という仮説も成り立つように思います。

※例えば、適正価格から40%以上高くなっているからバブルなのでは?というような

そういう話がないと、バブルウンヌンの話は概ね

単なる主観的感想

ということになるかもしれません。

 

そんなくどいこといわず、

なんかバブルっぽいな

という感覚や

以前のバブルのときとは全然違う

という文脈で用いる”バブル”の表現がごく普通の使い方であって、わたしの言い分はたんなる”めんどくさい人”の主張になるかもしれませんが。

 

投資タイミングを読まない人にとっては、本来的には今がバブルかどうかを考察する意味がない?

また、「投資タイミングを読まない投資スタイル」の方に関しては、今がバブルかどうかは本来的には気にならないことのように思います。

 

例えば長期のポートフォリオ運用を続けていれば、基本的に追加投資資金の投資先の決定やリバランス以外、あまり気にすることもなく、まして現在がバブルかどうかなど気にせず、配分比率においてふくらんだ資産を減らし、へこんだ資産に追加資金を投じる、その繰り返しのハズ。

今がバブルかどうかが気になるのは、程度の差こそあれ、投資タイミングを読むスタイルの投資家に限定されると思われます。

 

評価基準の必要性

そして、様々な手法があると思いますが、投資タイミングを読むのなら、何らかの評価基準が必要になってくると思います。 

基準がないと、例えばバブルに関してもバブル(資産価値の過大評価)ウンヌンの話がそもそもできない。

 

そして、その評価基準が

・明確で数値化できる評価基準

・過去のバブル時期との比較ができる評価基準

でないと一般的な議論として、成立しにくいのではないか、と思います。

 

ただ、状況は常に変化しているので、過去のバブルの判定に通用した評価基準を”今”に適応できるかは全くわからない

現在、先進国を中心に長期的に金利水準が低いです。

過去にはなかったことです。

低金利は株高の根拠になります。

 

また、現在は昔より中央銀行の金融政策が非常に大きな影響力を持っているように感じます。

もし今後、大きめの株価の調整が起きても、米欧日英、それに中国などの中央銀行が連携して緩和策をとれば、すんなり安定的な市場に戻りそうな雰囲気もあるようなないような(そうなるかはわかりません)。

 

信じていいのかは不明ですが、

”安心・信頼の拠り所としての中央銀行”

がデーンと存在しているような、今。

 

この安心感があれば、少々の割高傾向など問題にならず、以前ならバブル水準でも

”今回は違う”

ということになるかもしれない。

 

結局、常に状況は変化しており、どんな評価基準を用いたところで、断定的なことは言えず、未来に対しては頼りない推測を積み重ねるに過ぎない。

 

とどのつまり、適正水準、適正価格を今知ることは一般的にはとても難しいことで、バブルだったかどうかの判定も時間の経過に任せることになるのではないか、とわたしは思います。

 

おわりに

長く投資をおこなっていると、たまについているときがあります。

一般的ではない、個人的な「バブル」です。

ひと月でびっくりするくらい利益が出てしまうこともありました。

 

でも、それほど続きませんでした。

続かないどころか少しはしゃいで、その後痛い目にも遭いました。

 

なので、たまにバブリーなときはくるようですが、あまり続かないことを前提に、わたしはバブルと付き合っていくつもりです。基本的には。

 

ただ、長く投資していて稀にマイバブルが来て、全くはしゃがないでいるなんて、それはそれで少しつまらない気もします。

ポジションをむやみにふくらまさず、十分に守りを固めたら、何らかの形で幸運に浮かれ、はしゃぐのも楽しいのではないかと。

 

誰かと何かおいしいものを食べに行く、旅行に行く、前から欲しかった何かを買う、世話になってる人に何か贈る・・・

 

この程度ではとても”バブルに踊った”といえないかもしれませんが。

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