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株式市場と【FRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向】

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FRB、ECB、日銀の資産動向を個別に追ってきましたが、今回は3つの中央銀行トータルでの資産動向を追ってみたいと思います。


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FRB、ECB、日銀の資産動向の確認

まず、それぞれの資産動向を見てみます。

<FRBの資産動向>

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※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成

<ECBの資産動向>

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※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成

<日銀の資産動向>

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※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成

3つの中央銀行の推移グラフ

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※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed

上記グラフは3つの中央銀行の推移グラフです。

青⇒FRB(100万ドル単位)

赤⇒ECB(100万ユーロ単位)

緑⇒日銀(1億円単位)

です。

・FRBは2015年以降増えていないこと

・2008年の金融危機直後にFRB、ECBが強く反応していること

・日銀は2013年までは静か、それ以降の増加傾向が著しいこと

・ECBは2013~2014年に一端減少、その後激しく増加していること

などが観察できます。

3つの中央銀行トータルで観察

3つの中央銀行トータルでの資産動向をグラフと表にしてみます。

分かりやすいよう、便宜的に「1ドル=110円」「1ユーロ=130円」のレートで換算した「兆円」単位で記載。

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※出所:Bank of JapanCentral Bank Assets for Euro Area Total Assets | FRED | のデータより管理者作成

2009年を除いて一貫して増加しています。2013年以降、増加ペースが速まっているような印象も受けます。

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※出所:Bank of JapanCentral Bank Assets for Euro Area Total Assets | FRED | のデータより管理者作成

1年ごとの増減幅も表記した表です。

まず、2006年末以降、10年9ヶ月で1200兆円以上の資産増加となっていることが確認できます。

年間平均100兆円以上の増加です。

莫大な緩和マネーが放出され続けているといえそうです。

 

年ごとに見ると、多い順に

2008年:234兆円

2016年:206兆円

2011年:165兆円

2015年:162兆円

と続きます。

少ない順では

2009年:-24兆円

2010年:40兆円

2007、2012年:43兆円

となります。

 

2008年は金融危機への危機対応として激しく緩和マネーが注入されたようです。

2013年以降はFRB以外の日銀とECBの資産増加ペースが激しいです。

2017年は10~12月分のECBと日銀分の増加で年間では150兆円程度になりそう。

2017年が「150兆円」と仮定すると、2013~2017年の5年間はざっと平均で150兆円弱の増加ペースとなります。

・日本でのデフレ脱却目的

・欧州でのデフレ懸念、経済浮揚目的

のために大規模な緩和政策が続いており、それが世界的な低金利、株高の一因となっていそうです。

 

米国株の安定的な上昇も日銀やECBの緩和政策に支えられている側面もありそう。

 

今後、2018年はどうなるか

来年以降は緩和ペースは落ちそうです。

少なくともここ5年の年間150兆円弱のペースからはがくんと落ちるのでは?

 

FRBは資産縮小の方針。

仮に年間マイナス30~40兆円とします。

ECBは2018年1~9月は毎月300億ユーロの緩和予定。

今年は600億ユーロだったので、ざっと今年の半分のペースとすると、年間50~60兆円の増加と推測。

日銀は来年どうなるのかわかりませんが、今年程度、ざっと40~50兆の増加と仮定します。

これら3つを合計すると2018年は、3つの中央銀行トータルで年間

50~80兆円

の資産増加?との推測もできなくもないです。

 

これに関してわたしなりの解釈ですが、

・トータルでは資産は増加すること⇒株価に優しい要因

・緩和ベースが大幅に落ちること⇒株価に厳しい要因

・金利がここ5年よりは上がりやすくなるかも?

実際に金利が上がるかどうかは、中央銀行の資産動向だけでなく、実体経済の景気動向、中央銀行の利上げのペースなどにも大いに影響を受けるわけで、まったくわかりません。

ただ、この

中央銀行の緩和ペースのモードチェンジ

は投資環境を考える上での一つの大きな要因として、気にしておいてもいいのかもしれません。

※あくまでこの3つの中央銀行に限った個人的な予測です。見当はずれの結果になるかもしれませんので、ご注意ください

おわりに

行きはよいよい帰りは怖い

そんなフレーズがあります。

「行き」つまり「量的緩和する」のは景気にも市場にも短期的にはプラスに影響し、多くの人に喜ばれる可能性が高く、続けやすく拡大しやすい行為です。

一方、「帰り」つまり「逆量的緩和する(中央銀行が保有する国債などを売却し、市中からマネーを吸収する)」のは不測の事態も招きやすく、おっかなびっくりで推し進める不人気政策なのかもしれません。

実際FRBがどこまで資産縮小できるのか、気になるところです。

ニーズがあるかわかりませんが、ときどき3つの中央銀行の資産動向を記事にしていく予定です。

 

また、本記事は日米欧の3つの中央銀行だけの推移を追っていますが、世界にはもう一つ大きな中央銀行があります。

中国人民銀行です。

きちんとデータがとれるサイトが見つけられなかったので省きましたが大きな資産を保有しているようです。またどこかで記事にする予定です。

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