米国最大の年金基金、カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)が債券への投資配分を2倍以上に増やし、株式への配分を3割程度下げることも検討している、という記事です。

具体的には、

・債券の割合:現在の19%⇒最大44%まで引き上げる

・株式の割合:現在の50%⇒最小で34%まで引き下げる

可能性がある、とのこと。

下記サイトによればカルパースのポートフォリオは平成29年3月末で

債券:株式:その他=20:54:26

だったようなので、これを今後

債券:株式:その他=44:34:22

に移行させる可能性もあるということのようです。

海外の公的年金の運用状況はどのようになっていますか。(よくあるご質問) | 年金積立金管理運用独立行政法人

あくまで「可能性」の話なので、実際どうなるのかは不明ですが、場合によってはずいぶん思い切った配分変更を断行するようです。

これはカルパースの資産運用のスタイルが

ポートフォリオを大きくいじることもある一種のタイミング投資

の一面を有することを示唆する事実であり、個人的には、

・このような責任ある立場の組織が、将来の大きな機会損失をもたらし得る、大きな資産配分の変更を決断する場合(このまま世界的に株価が長期的に上昇を続ければ、債券への配分を大幅に増やす決断は大きな機会損失につながる可能性がありそう)

・どうような根拠、理由で、どうやって最終的な判断が下されるのか

気になります。

※どんな指標を根拠に今、株式への配分を減らすことが得策と判断しているのか?など

※カルパースの運用資産は2017年11月8日時点で3436億ドル(約39兆円)

 

とりあえず、「証券会社」と「公的年金基金」の判断、意見、スタンスが異なるのは当たり前ですが、立場や考え方により、様々な市場予測、市場対応があるようです。

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