ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

世界の時価総額 13ヶ月連続増加 史上最高値83.5兆ドル

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世界の時価総額が約83.5兆ドルに。

史上最高の記録を更新中です。

世界のマネー、信用はふくらみ続けているようす。

※データ出所:World Federation of Exchanges


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近年の世界の時価総額の動向

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※出所:WFEのデータより管理者作成
上記グラフは1995年1月末~2017.11月末の世界時価総額の推移です。
2017.11月末で約83.5兆ドルでした。
83.5兆ドルという数字は、リーマンショック後2009.2月末の28.9兆ドルの
2.9
に当たります。
紆余曲折はありますが、8年9ヵ月間で約2.9倍にふくらんでいます。
また2017年の世界の名目GDP、約79.3兆ドル(現時点のIMF推計値)を上回る数字です。
<世界の時価総額のボトムとピーク、膨張と収縮期間>

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※出所:WFEのデータより管理者作成

2017年の世界の時価総額、バフェット指標

2016年末の世界の時価総額は約70兆ドルでした。
2017.11月までの11ヶ月で13.5兆ドル、率にして約19.3%増加しています。
バフェット指標(時価総額÷名目GDP)も2016年末の「0.93」⇒「1.05」まで上昇。
 
月末値でみると、世界の時価総額は今年に入ってスランプなく、ひたすらふくらんでいます。

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成 

※10月のドイツの取引所だけ、データがそろっていないので、載せていません。10月末は83兆ドル前後だと思われます。11月は主要取引所のデータがそろっています。

GDPをどれだけ上回れるか

1995年以降、「世界の時価総額」は「世界の名目GDP」を上回る時期が4回ありました。
今はその4回目の最中です。
そして、時価総額はGDPを
・ITバブル(1999年)では約8%上回る水準まで
・サブプライバブル(2007年)では約9%上回る水準まで

 膨らみました。

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成  ※期間:1995年1月末~2017.8月末

この経験則(単なるジンクス?)を重視し、仮に世界の時価総額が世界の名目GDPを今後9%上回るとすると
79.3兆ドル(世界の名目GDP)×1.09≒86.4兆ドル
の計算から、ざっと86~87兆ドルまで時価総額が膨らめば、この観点からは
近年の2回のバブルに匹敵する
といえそうです。
※ただの仮説です
 
11月末時点と比べてあと3兆ドル程度、ざっと3.5%くらいの株価上昇。
 
今の勢いだとあっさり抜いてしまうかもしれませんが、個人的には今後の時価総額の伸びは
86~87兆ドルくらいが一つの大きな節目?
と推測。

世界バフェット指標の確認

最後に世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認しておきます。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995.1月末~2017.11月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.77

★中央値:0.78

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の目安

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1月~2017.11月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしが適当に決めた単なる近年の経験則であり、先見性はありません。

2017.11月末の世界バフェット指標は「1.05」であり、この指標では割高圏にあると推測されます。

近年の世界バフェット指標の頂点は

1999年:1.08

2007年:1.09

2015.5月:1.02

2017.11月:1.05

です。

おわりに 

昨日の記事でもふれていましたが、2017年11月末で13ヶ月連続で世界の時価総額は増加しました。

それでも世界のバフェット指標では、まだ過去バブル水準に到達していません。

個人的にロングショートはがんばって投資していますが、長期投資に関してはゆっくり静観しています。

関連記事です。

時価総額の連続増加期間について。

www.yukimatu-value.com

世界の信用膨張、収縮について。

www.yukimatu-value.com

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