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株価絶好調! 「長期投資に適しそうな国の選定作業」⑰ ~ベトナム・経済成長編~

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「長期投資に適しそうな国の選定作業」シリーズの17回目です。

今回は株式市場が大盛況のベトナムです。

絶好調の株価

f:id:yukimatu-tousi:20180123143457p:plain※出所:SBI証券

ベトナムの株価は好調。

ベトナムの代表的な株価指数「ベトナムVN指数」のここ10年の推移です。

2009年のショックからの回復以降、停滞気味でしたが、2016年から強い上昇トレンド。

現在も急騰中。

f:id:yukimatu-tousi:20180123143421p:plain※出所:SBI証券

ここ1年のS&P500との比較チャート。VN指数は1年で50%以上の上昇幅。

ベトナムのメモ

※すべて2016年のデータ

人口は約9270万人、世界第13位の人口の多い国です。

名目GDPランキング(ドル建て)では、世界第48位。

一人当たり名目GDPは約2200ドル、世界138位。

インドは1750ドルくらいなので、インドより少し高い水準です。

 

エマージング諸国へ分散投資するETF【EEM】【VWO】、いずれにも、ベトナムは上位10位に入っておらず、今のところベトナムは全世界市場に対するプレゼンスは小さいです。

※参照サイト

ベトナム - 世界経済のネタ帳

iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF

https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VWO_JP.pdf


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※ここからいつもの説明文です。煩わしい方はしばらくとばして

<ベトナムの実質経済成長率、人口増加率、一人当たり経済成長率>

までお進みください

 

中国のメモ

全世界の株式を対象とした株価指数「MSCI ACWI」(浮動株調整後)では、中国は約3.7%程度の配分になるようです。

この指数の国別シェアでは米国、日本、イギリスに続いて第4位にランクインしています。

※データ出所:iシェアーズ MSCI ACWI ETF 2017.7.21時点

長期投資に適するのは、長期的な経済成長率が高い国ではないか?

一般にある国の「名目経済成長率」とその国の「時価総額(市場規模)の増加率」には長期的には正の相関があるとされます。

そして、「時価総額の増加率」と「株式インデックスの上昇率」にも正の相関があります。 

したがって、

長期的に経済成長する国の株式インデックスは長期的に上昇しやすい

つまり、

長期投資に適するのは、長期的な経済成長率が高い国ではないか?

という仮説が成り立ちます。

長期的な経済成長が期待できる国を予測することは可能なのか?

上記の仮説が正しくて、投資する前に長期的な経済成長を成し遂げる国を予測することができれば、その国の株式インデックスを長期保有することで、長期投資の収益率を大きくできそうな気がします。

 

では、長期的な経済成長が期待できる国を予測することは可能なのか?

 

おそらく確実に予測することは不可能だと思われます。

 

今、高い成長率を維持していても、今後何らかの理由でガクッと落ちるかもしれない、その後も長期的に低迷するかもしれない、逆に今、成長率が低くても、何らかの理由で成長率が上昇しないとはいえません。

 

内戦や政治の混乱、大地震、自然災害、感染症の大流行など、全く予期せぬアクシデントが起きれば、経済成長どころの話ではなくなります。

株価予測と同様、未来のことは断言できないと思われます。

ただ、以下のような手順を踏むことによって予測の精度を少し向上させることができる、かもしれません。

※あくまで「予測が当たる確率が上がるかもしれない」程度の話です

①できれば人口が増える国や地域の株式インデックスを選択する

実質経済成長率に関しては、

実質経済成長率

=人口増加率+一人当たり経済成長率

という式が成り立ち、二つの要素に分けて考えることができるようです。

 

つまり、一年間で人口が1%増えれば、一人当たり経済成長率が0%でも、実質経済成長率は1%になります。

逆に、人口が1%減れば、一人当たり経済成長率が1%でも、実質0成長になってしまいます。

この式を見れば、長期的な人口の増減が一国の経済規模に大きな影響を与えることは明白です。

 

そして、「人口予測」は数ある経済指標の中で、比較的、的中率が高い指標とされます。

※「予測」という言葉を使っていい経済予測は、人口くらいだ(他の指標はなかなか予測が難しい)と主張する人もいます

 

「現在の人口、将来の出生率、将来の生存率、将来の国際人口移動率」などのデータがあれば、ある程度精度の高い予測ができるようです。

したがって、比較的予測が当たりやすい人口増加率を頼りに「長期的な経済成長が期待できる国を予測する」こと、つまり

できれば人口が増える国や地域の株式インデックスを選択する

 のは理屈では正しいことになります。

※単に人口増加率が高ければいいわけでもなく、一人当たり経済成長率とのバランスが大切だと思われます

②一人当たり経済成長率は、近年の長期データを用いて推測するのもアリか?

次に、一人当たり経済成長率について考えてみます。

こちらは、人口増加率より予測が難しく振れ幅も大きな要素です。

何か手はあるのか?

 

経験的な私見に過ぎませんが、

実質経済成長率

=人口増加率+一人当たり経済成長率

なので、

一人当たり経済成長率

=実質経済成長率ー人口増加率

になります。

したがって、例えば、

過去10年の一人当たり経済成長率の平均

=「過去10年の実質経済成長率の平均」ー「過去10年の人口増加率の平均」

になります。

10年を20年にしても同様です。

 

このように、単年度ではなく、一人当たり経済成長率の「長期平均」を参考にすることで、ある程度将来予測はできるかもしれません。

仮に、2005~2015年の一人当たり経済成長率の平均=1.0%であれば、2015~2025年の平均値も「1.0%」から極端に大きくぶれないのではないか、という推測です。

一年ごとの変動は大きいですが、長期でならすと意外とぶれは小さいようなのです。

ベトナムの実質経済成長率、人口増加率、一人当たり経済成長率

ここからベトナムの実質経済成長率、人口増加率、一人当たり経済成長率について紹介します。

長期的な俯瞰

まず長めの期間で俯瞰してみます。

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※出所:ベトナム - 世界経済のネタ帳 のデータより管理者作成

上記の表は、ベトナムの実質経済成長率、人口増加率、一人当たり経済成長率を

「1980~2015年」の35年間

「1990~2015年」の25年間

の年率平均で示したものです。

この期間、「人口増加率」は1%台前半~中盤、「一人当たり経済成長率」は

5%

以上。

実質経済成長率は6%台後半です。

長期的に高い成長率です。

年代ごとの年率平均と所感

次に、1980~2015年の35年間を10、10、10、5年間で区切って年率平均を算出し、さらに「長期投資」を想定し、2015~2035年の人口増加率の推計を加えると、下記表になります。

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※出所:ベトナム - 世界経済のネタ帳 のデータより管理者作成

まず、人口増加率をみると、

2015-2035年の20年で年率平均0.7%増加

と推計されています。

1980年代の2%からすると著明な低下で、人口増加率は明確な減少トレンドにありますが、ほどほどの人口増加はしばらく続くようです。

 

一人当たり経済成長率は1990年代が高く、その後も4%台後半以上です。

 

未来のことはわからず、わたしの勝手な推測ですが、一人当たり経済成長率を4%以上と仮定すると、2015-2035年の実質経済成長率は年率平均で

「0.7%」<人口増加率>+「4%以上」<一人当たり経済成長率

4.7%以上?

になるかもしれません。

市場規模がとても小さく、変動も大きそうですが、比較的な有望な投資国と感じます。

※わたしの推測が当たる保証もなく、過去のデータを眺めて行った一つの判断に過ぎないので、投資は自己判断、自己責任でお願い致します

参考データ

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※出所: GLOBAL NOTE WFE のデータより管理者作成 ※時価総額は2003年末~2016年末で比較

これまで記事にした国や全世界のドル建て「名目GDP」と「時価総額」の変動を、データがそろいやすい2003~2016年の期間でまとめた表です。

ベトナムの時価総額は2008年以降のものしか得られなかったので、2008~2016年末の時価総額の比較です。

おわりに

2015年のベトナムの平均年齢は約30歳。

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※出所:世界の平均年齢 国別ランキング・推移 - Global Note

インドに比べると高齢化の速度ははやいですが、当分は有望な投資対象国のように感じます。

ただ、今は割安なのか?

ベトナムの株価水準については後日記事にする予定です。

関連記事です

・経済成長率と名目GDPの関連

www.yukimatu-value.com

・「長期投資に適しそうな国の選定作業」シリーズ

www.yukimatu-value.com

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※一部加筆
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