ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

為替は動くも 比較的まったり ~日本市場の概況 2017.1.27~

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日本市場をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測してみます。

今週の日経平均

f:id:yukimatu-tousi:20180126150306p:plain※出所:日経平均インデックス(N225 - Investing.com

日経平均は24000円を超える場面もありましたが、週間でやや下落。

今週の日本10年債利回り

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※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回り

まったりした動き。

今週のドル/円

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※出所:USD JPY 証券株式相場 | ドル 円 相場 - Investing.com

引き続き円高傾向。

弱いドルは米国にとって良いこと=ムニューシン米財務長官 | ロイター

上記の発言もあったりで、「1ドル108円台」まで円高が進みました。
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5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2017年12月末

1.26の日本バフェット指標は「1.32」でした。

2017年12月末の「1.29」より上昇。

この指標のピークとしては約28年前、1989.12月の「1.45」に次ぐ高い水準になっています。

あと10%ちょっとで「1.45」に届くところまで伸びています。

 

1.26の時価総額は約「726.1兆円」(全市場の合計値)。

確認できている範囲では、1.23の736.8兆円が現時点での最大値。

 

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.75」です。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

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 ※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2017年12月8

2018.1.19 31382億円(約3.1兆円)です。

前週比約369億円の増加です。

8週連続で増加した後、2週連続で減少し、2週連続で増加しました。

 

上記期間の長期平均は約2.4兆円であり、3.1兆円は長期平均から上方に偏った値です。

アバウトな判断ですが2.4兆円から離れてきたので、この指標からは

やや割高?

と推測。

<2017.10.27以降の推移>

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 ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年1月末~2017年12月末

2017.12月末の東証一部PBRは「1.4」でした。

2007年8月以降、10年以上ずっと「0.7~1.3」のレンジでしたが、2017年10月末に上抜けし、11月、12月も「1.4」となりました。

 

割安の目安「1.0」以上なので、割安ではなさそうと判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2018.1.12

2018.1.19は「-5.10」でした。2018.1.12の「-3.63」からマイナス幅が少し拡大。

また「-5~ー10」のレンジ内に収まっていくでしょうか。

 

上記期間の長期平均は約「-11」なので、「-5.10」は安心モード?

割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:25.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<長期チャート>

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※出所:日経平均ボラティリティーインデックス(JNIV - Investing.com

※期間:1998年~2017年1日18日

<ここ3ヵ月のチャート>

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※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより管理者作成

1.26は「16.66」。

先週よりやや上昇。

少し上がってきていますが、長期平均「25.3」よりはるかに下の水準で、市場心理は比較的安心、楽観に偏っていると推測されます。

 

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒やや割高?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「割高圏?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

サブプライムバブル期と「今」のデータ比較

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※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI⇒主要時系列統計データ表

2017年11月頃に「1600」近くまで下落した東証リート指数が「1700」を突破、1.26で「1753」。

平均利回りは「3.97%」。

為替は動きましたが、上記の指標は総じて大きな動きはなし。

あとがき

headlines.yahoo.co.jp

預けていたお金はいくら戻るのか?

 

 

高校生でも仮想通貨投資する時代。

仮想通貨トラブル、高校生「出金できなければ悲しい」 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

headlines.yahoo.co.jp

上記記事によれば、2017年の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉各都県)の新築マンション1戸当たりの平均発売価格は5908万円。

バブル期、1990年の6123万円に次ぐ高い水準とのこと。

わたしの住む田舎で5900万出せば・・・ちょっとした豪邸。

www.yukimatu-value.com

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