ユキマツの「長期投資のタイミング」

今の株価、<割高・ふつう・割安?>の三択からあえて選ぶなら<割高?>と推測するサイト。判断の根拠として<景気><金融政策><投資家のリスク許容度>などを重視

リバウンド 週間で+4.3% ~米国市場の概況 2018.2.18~

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急落からリバウンド中の米国市場を

「米国株式の割安割高を判断する目安」

になると思われる指標などで概観してみます。

ごく簡単な米国市場の概観

<先週のS&P500>

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※出所:米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com

2.16は「2732」。2.9が「2620」だったので1週間で約4.3%上昇。

2017年末の「2674」はすでに上回っています。

<先週の米国10年国債利回り>

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※出所:米国 10年 | 米国 10年 債券利回り

2.16は「2.87%」。

2.8%台~2.9%台前半で推移しています。

2.9「2.86%」、昨年末は「2.41%」。

定点観測

以下の5つで定点観測してみます。

恐怖指数<米国市場。S&P500の変動性>

ジャンク債スプレッド<米国市場。クレジットスプレッドの一つ>

S&P500のPBR<米国の代表的な株価指数のPBR>

米国バフェット指標 <米国の時価総額÷米国の名目GDP>

マージンデット指数<マージンデット÷米国名目GDP×100>

恐怖指数

恐怖指数(VIX指数)とは

①S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出される指数

②数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされる

③1990年2月~2017年12月の長期平均「19.4」

④わたしは主に株式が割安な時期を示唆する指標と考えています(「30」以上で割安かも?)

⑤「10」程度で安定している時期は、投資家は安心・楽観・高揚していると考えられる

⑥2017.11.24に場中の最低値「8.56」を記録

推移グラフと現在の状況判断

<1990年からの長期チャート>

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※出所:S&P 500 VIXインデックスのグラフより管理者作成 ※期間:1990年~

長期的には、低くなく高くもない、普通くらいの水準。

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※出所:S&P 500 VIXインデックス

ここ1ヶ月のチャート。

2018.2.16は「19.46」でした。

2018.2.9は「29.06」だったので、ずいぶん落ち着いてきています。

日本の日経平均VIと同様、長期平均(「19.4」)と同じくらいの数値。

現在のこの指標からは、米国市場の投資家心理は

ふつう(楽観でも悲観でもない)?

と推測。

<恐怖指数について詳しくはコチラ↓>

www.yukimatu-value.com

 
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ジャンク債スプレッド

ジャンク債スプレッドとは

①ジャンク債スプレッド

米国のハイ・イールド債の利回り-米国債(10年物)の利回り

②ジャンク債スプレッドが大きい⇒株式は割安傾向

③ジャンク債スプレッドが小さい⇒株式は割高傾向

④★平均値(幾何平均):3.1

 ★中央値:3.0

<期間:1996.12月~2017.12月の月末>

推移グラフと現在の状況判断

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※出所:◎St. Louis Fed米国 10年 債券利回りのデータより管理者作成 ※期間:1996.12月末~2017.12月末

2018.2.15時点のジャンク債スプレッドは「2.0」で、2.8の「2.0」と変わらず。

2月初めの急落で少しスプレッドは拡大しましたが、先週は変化なし。

水準としては割高圏の目安「2.0」以下で、長期平均の「3.1」よりはかなり低い値です。

単なる近年の経験則ですが、この指標からは株式は

「割高傾向?」

と推測。

※2018.2.8時点のジャンク債利回り「4.89%」、米国債(10年物)の利回り「2.91%」

<ジャンク債スプレッドについて詳しくはコチラ↓>

www.yukimatu-value.com

S&P500のPBR

S&P500のPBRとは

①PBRは株式の割安割高を判断する基本的な指標の一つです。1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているかを表したのがPBR(株価純資産倍率)です

②PBRが小さいほど割安、大きいほど割高と判断します

③S&P500のPBRは米国市場の割安割高を判断する一つの目安であり、わたしは主に割安な時期を知る目安として参考にしています

推移グラフと現在の状況判断

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※出所:S&P 500 Price to Book Value

1999年末~直近のS&P500のPBRの推移です。

2018.2.16時点の推計値は「3.42」、2.9の「3.28」より大幅に上昇。

ITバブルの頃にははるかに及びませんが、サブプライムバブルの頃(2.91)よりは大きな値です。 

長期平均の「2.76」は上回っており、現在は少なくとも

割安な水準ではなさそう

です。

f:id:yukimatu-tousi:20180217162926p:plain※出所:S&P 500 Price to Book Value

<S&P500のPBRについて詳しくはコチラ↓>

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米国バフェット指標

米国バフェット指標とは

①米国バフェット指標=米国の時価総額÷米国の名目GDP

②米国株式の割安割高を判断する目安

③1995~2017年の各年末のデータから、

★平均値:1.25

★中央値:1.32

④近年の経験則の域を出ませんが

★1.05以下は株式は割安圏?

★1.40以上は株式は割高圏? と推測

推移グラフと現在の状況判断

f:id:yukimatu-tousi:20180117123619p:plain※出所:グローバルノートWFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末 

(2018年1月末のデータはまだ確認できず)

米国の時価総額は2017.12月末で約「32.1兆ドル」(浮動株調整行わず)。

全世界の38%程度です。

 

2017.12月末の米国バフェット指標は「1.66」であり、過去最高です。

現在のS&P500は2017.12月末を2%以上上回っており、バフェット指標は割高圏の目安「1.4」を上回っていると予測され、現在の米国株式は割高圏?と推測。

※約1ヶ月半のタイムラグあり

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※データ出所:WFE世界経済のネタ帳のデータより管理者作成

※2017年米国名目GDP:19.36兆ドル(IMF推計)

米国バフェット指標について詳しくはコチラ↓

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マージンデット指数

マージンデット指数とは

①「マージンデット÷米国名目GDP×100」で算出する指数

②米国株式の割安割高を判断するためにわたしが個人的に利用している指標

③1995.1月~2017.11月の各月末のデータから、

★平均値:1.74
★中央値:1.70

④近年の経験則の域を出ませんが

●「マージンデット指数 1.3以下」⇒株式は割安圏? 

●「マージンデット指数 2.4以上」⇒株式は割高圏?

※マージンデットは一般的な指標ですが、「マージンデット指数」は一般的なものではありません

推移グラフと現在の状況判断

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※出所:ニューヨーク証券取引所世界経済のネタ帳のデータより管理者作成 ※期間1995.1月~2017.11月

201712月末のデータはまだ確認できません。

2017.11月末のマージンデットは5809億ドル、10月より195億ドル程度増加。

マージンデット指数は「3.00」であり、過去最高の値です。

この指標の過去のピークは

・ITバブル:2.71(2000年)

・サブプライムバブル:2.63(2007年)

・2015年:2.80

でした。

今回はすでに「3.00」で記録更新中。

 

割高圏の目安「2.4」を上回っており、株式は割高圏?と推測。

※約2ヶ月半のタイムラグあり

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※出所:ニューヨーク証券取引所世界経済のネタ帳のデータより管理者作成

マージンデット指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での米国市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで経験的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

恐怖指数⇒ふつう(割安ではなさそう)

ジャンク債スプレッド⇒割高傾向?

S&P500のPBR⇒割安ではなさそう

 ★米国バフェット指標 ⇒割高圏?

マージンデット指数⇒割高圏?

総合的に判断すると、わたしは米国株式は「割高圏?」と推測します。

恐怖指数は割安圏の目安「30」近辺ですが、長期的視点から今はその他の指標を重視。

現時点での米国株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※概ね10年以上を想定した長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で  

ITバブル、サブプライムバブル、現在のデータ比較

※表のデータ出所 ・世界のバフェット指標:GLOBAL NOTEWorld Federation of Exchanges・OECD景気先行指数:OECD Data ・シラーPER:Shiller PE Ratio ・失業率:US Unemployment Rate ・実質経済成長率:BEA National Economic Accounts ・長短金利差:米国債・金利 - Bloomberg

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・恐怖指数の落ち着き

・長短金利差の縮小

が目立った動き。長短金利差は最近よく動きます。

あとがき

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※出所:S&P 500 VIXインデックス

ここ1ヶ月の恐怖指数です。

先々週、恐怖指数は一時「50」を超え、株価も下落し値動きも不安定になりましたが、先週株価は大幅な上昇基調、VIXも長期平均程度まで下がってきました。

今後VIXは2/1までのような超低水準にシレっと戻っていくのか、しばらくそこそこのボラが続くのか、はたまた何か起きるのか、便利で面白い指標だと思います。

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※一部加筆
20171207124844


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