ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

予想以上 ~日本市場の概況 2017.5.5~

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日本市場をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測してみます。

今週の日経平均

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※出所:日経平均インデックス(N225 - Investing.com

先週末よりわずかに上昇。

4月末は「22,468」。

日経平均の直近の高値は2018.1月の「24,129」であり、今は高値から-6.9%の水準。

今週の日本10年債利回り

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※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回り

引き続きあまり変化なし。

今週のドル/円

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※出所:USD JPY 証券株式相場 | ドル 円 相場 - Investing.com

今週は1ドル=110円程度まで円安、その後少し円高。

今は109円を少し下回ったところ。
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5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2018年4月末

5.2の日本バフェット指標は「1.24」でした。

4月末は「1.24」だったので、変わらず。

直近の月末値ピークは2018.1月の「1.29」。

 

5.2の時価総額は約「684.9兆円」(全市場の合計値)。

確認できている範囲では、2018.1.23の736.8兆円が現時点での最大値。

現在は最大値を約7%程度下回っています。

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.76」です。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

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※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2018年3月2

2018.4.27 33,934億円(約3.4兆円)。

前週比約641億円の大きめの減少。

3週続けて減少しました。

アバウトな判断ですが割高圏の目安、3.5兆円付近の水準であり、この指標からは

やや割高?

と推測。

<2017.10.27以降の推移・月末値>

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 ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残は2017年11月以降、2018年3月までに約1兆円という大幅な増加。

その後、4月は0.2兆円減少。ピークは去ったか、これからか?というところ。

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年1月末~2018年4月末

2018年4月末の東証一部PBRは「1.4」でした。

2018年2~3月と変わらず。

直近ピークは2018年1月末の「1.5」。

割安の目安「1.0」以上なので、割安ではなさそうと判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2018.3.30

※2018.4.27のデータ確認できず。

2018.4.20は「-9.25」でした。2018.4.13の「-9.09」からマイナス幅がやや拡大。

上記期間の長期平均は約「-11」であり、直近の値から

投資家心理はふつう~やや安心?

と推測。

割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:25.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<長期チャート>

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※出所:日経平均ボラティリティーインデックス(JNIV - Investing.com

※期間:1998年~2018年5月2日

<ここ3ヵ月のチャート>

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※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャート

5.2は「15.17」。4.27は約「16」だったので、やや低下。

長期平均は「25.3」であり、今の値は平均値より小さく、投資家心理は

やや安心?

と推測。

割安の目安「30」より小さいので、「割安ではなさそう」と推測。

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒やや割高圏?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「割高圏?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

サブプライムバブル期と「今」のデータ比較

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※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI⇒主要時系列統計データ表

今週は営業日が二日しかなく、大きな動きもなし。

あとがき

また記事にしますが、速報です。

2018年4月の米国失業率は「3.9%」(予想4.0%)でした。

2017年10月~2018年3月は「4.1%」。

どっちに転ぶかと注目していましたが、予想以上の強い数字が出てきました。

またアメリカ・ISM製造業景気指数はぱっとしませんでしたが、4月の米国・製造業PMIはとても強く、ここにきて米国経済の強さが目立ちます。

経済の加速が、利上げや金利上昇に負けないくらいの企業利益の上昇に結び付くか、が焦点になっていきそう。

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