ユキマツの「長期投資のタイミング」

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40年で7歳としをとる国、20歳としをとる国 <年齢中央値:その2>

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【長期投資に適しそうな国の選定作業】シリーズとして、「年齢中央値」に着目し、投資対象国の「高齢化、人口動態」を考えてみる記事の2回目です。

<1回目はこちら>

かたや46歳、かたや24歳 <年齢中央値:その1> 

年齢中央値とは?

ある国や集団の人口を低い方から高い方まで並べ、真ん中になった人の年齢のことです。

<3歳、8歳、13歳>の集団(3人)の年齢中央値は8歳です。

2015年の日本の年齢中央値は46.3歳、フィリピンは24.1歳。

ともに1億人以上の人口である日本人とフィリピン人に年齢順に並んでもらうと、それぞれの真ん中に当たる人は、

●日本は「中年の人」

●フィリピンは「若者」

になるというデータ。

端的に「国の若さ」のイメージをつかむのに便利な指標です。

国連のサイトで無料で確認できます。

World Population Prospects - Population Division - United Nations

<Median Age of Population>

年齢中央値の変化<1995-2035年>

f:id:yukimatu-tousi:20180517142848p:plain※出所:World Population Prospects - Population Division - United Nationsのデータより管理者作成 ※将来の推計は中位推計のデータ使用

本記事では「年齢中央値の変化」を見てみます。

上記グラフは、1995-2035年の40年で、年齢中央値がどれだけ大きくなるかを示したものです(2015年以降は予測値)。

この40年で、概算でみると、

●全世界:9歳(25⇒34歳)

●米国、英国、豪州、フランス:6~7歳

●ブラジル、ベトナム、中国、タイ、台湾、韓国:15~20歳

歳をとる、というデータです。

この期間、

米国、英国、豪州、フランス、全世界

などに比べて

ブラジル、ベトナム、中国、タイ、台湾、韓国

などは急速に高齢化していることを示唆するデータです。

年齢中央値の変化<2015-2035年>

f:id:yukimatu-tousi:20180510160412p:plain※出所:World Population Prospects - Population Division - United Nationsのデータより管理者作成 ※将来の推計は中位推計のデータ使用

上記グラフは、2015-2035年の20年で、年齢中央値がどれだけ大きくなると予測されているかを示したものです。

この20年で、概算でみると、

●全世界:4歳

●フランス、ドイツ、英国、米国、豪州:2~3歳

●マレーシア、中国、ブラジル、ベトナム、韓国、台湾:8~10歳

歳をとる、というデータです。

この期間、「マレーシア、中国、ブラジル、ベトナム、韓国、台湾」などは世界の2倍以上の早さで歳をとっていると表現できます。

まとめ

1回目の記事から、「20ヶ国+全世界」の「年齢中央値」と「年齢中央値の変化」を簡単にみてみました。

どの期間でみるかにもよりますが、「年齢中央値」「年齢中央値の変化」の双方を考慮し、年齢中央値的に長期投資の対象国として優位と思われるのは

●先進国:米国、オーストラリア(次点:フランス、英国、カナダ)

●新興国:フィリピン、インドネシア、南アフリカ、インド(次点:メキシコ、マレーシア)

あたり。

年齢中央値的に不利なのは

●先進国:日本、ドイツ(次点:スイス)

●新興国:中国、台湾、韓国、タイ

あたり。

この所感は「人口」「生産年齢人口」で考えた場合と概ね共通するところです。

「人口」と「生産年齢人口」の未来 【先進国編】

「人口」と「生産年齢人口」の未来 【新興国編】

おわりに

★2035年の年齢中央値(予測値)

●米国:約40歳

●中国:約45歳

※この指標では米国の方が若い

★年齢中央値の変化<2015-2035年>(予測値)

●米国:+3.0歳

●中国:+8.4歳

※この期間、米国の方が歳をとらない

この部分だけみると、どっちが「新興国」か、わかりませんね。

★おことわり

年齢中央値に着目して長期投資の対象国を純粋に考えた場合「若い」「歳をとりにくい」国の方が人口ボーナスなどの部分で有利な部分があるかもしれない、という判断、仮説に基づいた一意見です。

投資の話で、若くない国、急速に高齢化する国への投資をけなす意図はなく、またインド株やフィリピン株投資が必ずうまくいく保証もありません。

また、若くない国の方が、政治や社会の安定度が高く、株式の流動性・浮動株比率が高い傾向もあると思われ、必ずしもネガティブなことばかりでもありません。

投資は自己責任で。

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