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ここ5年は調子がよすぎないだろうか? 【シャープレシオでみる近年の好調さ】

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ここ5年の株式市場は調子がよすぎないだろうか?

うすうす感じるこの印象、リターンとリスク、シャープレシオから確認してみます。

シャープレシオとは

シャープレシオ=リターン(%)÷リスク(%)

です。

・リターン(収益):投資を行うことで得られる収益(%)

・リスク:リターンの振れ幅(%)のこと

※出所:リスクとリターン - 投資信託協会

銘柄A:リターンが10%、リスクが5%

銘柄B:リターンが10%、リスクが20%

とすると、

シャープレシオ=リターン(%)÷リスク(%)

なので、

銘柄Aのシャープレシオ=10÷5=2

銘柄Bのシャープレシオ=10÷20=0.5

となります。

投資するなら

リターンが大きくてリターンの振れ幅も小さい方が望ましく、どちらかというと

◎シャープレシオが大きい方(銘柄A)が投資対象として魅力的

◎シャープレシオが小さい方(銘柄B)が投資対象として魅力は少ない

といえます。

※リスクとリターンで考えた場合の「魅力」です。リスクがいくら大きくても、リターンが大きい方が魅力的!という視点もあります

S&P500のシャープレシオ

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※出所:『S&P 500 (配当込み) インデックス』 |株価指数より管理者作成 ※2018年5月末時点の配当込みリターン、通貨は米ドル

S&P500のリターン、リスク、シャープレシオを投資期間ごとに分けたものです。

シャープレシオは

ここ5年:1.3

ここ30年:0.7

です。

同じS&P500でも、ここ5年平均の方がここ30年平均より、リターンに比べてリスクが低く、この観点では投資対象として魅力的だった、といえます。

f:id:yukimatu-tousi:20180619224319p:plain※出所:『S&P 500 (配当込み) インデックス』 |株価指数より管理者作成 ※2018年5月末時点の配当込みリターン、通貨は米ドル

S&P500のリスクとリターンの関係を図にしたものです。

長期的なポジション(青四角)より、ここ1~5年は

リスクが低く、リターンが大きいポジション(赤四角)に偏っている

ことがうかがえます。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)のシャープレシオ

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※出所:『MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)』 |株価指数より管理者作成 ※2018年5月末時点の配当込みリターン、通貨は米ドル

同様に、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)のシャープレシオもみてみます。

ACWIは先進国と新興国を組み合わせた全世界が対象の株式指数です。

シャープレシオは

ここ5年:0.9

ここ30年:0.5

です。

f:id:yukimatu-tousi:20180619224743p:plain※出所:『MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)』 |株価指数より管理者作成 ※2018年5月末時点の配当込みリターン、通貨は米ドル

ACWIのリスクとリターンの関係を図にしたものです。

S&P500と同様、長期的なポジション(青四角)より、ここ1~5年は

リスクが低く、リターンが大きいポジション(赤四角)に偏っている

ことがうかがえます。

平均回帰するか否か

シャープレシオが長期的な水準に平均回帰するかどうか?

つまり、今後、S&P500やACWIの

「リターンが下がるorリスクが大きくなる」かどうか?

それは誰にもわかりません。

意見は分かれると思います。

わたしは数年以内、早ければ今年、遅くとも2020年頃までには長期的な平均に近づいていく確率は高い?と推測。

◎1945年以降、米国景気拡大期の景気拡大の最長期間が10年であり、すでに2009年6月から9年、景気拡大期が続いていること

◎景気は循環的であることと米国失業率が歴史的に低い水準まで下がってきていること

◎景気後退期の前後には株価は大きく下落することが多いこと

◎FRBが利上げを続け、近年の株高を支えてきた各国中央銀行の緩和政策のペースも落ちていること

などが一応の根拠ですが、未来は必ずしも過去の延長ではないので、実際どうなるかはわかりません。

例えば、ACWIのシャープレシオ、10年~30年の「0.3~0.6」という過去の実績と最近1~5年の「0.8~1.5」を見比べて、過去の実績をどの程度重視するか、次第。

ただここ5年の株式市場の調子の良さは

シャープレシオの面からも数値的に確認はできる

とはいえそうです。

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※一部加筆
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