ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

トランプ発言 ~日本市場の概況~ 

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日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測し、日本市場の概況をみてみます。

今週の日経平均

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※出所:日経平均インデックス(N225 - Investing.com

先週末比+0.4。週後半失速。

6月末は「22,305」だったので、7月は今のところ+1.8%

日経平均の直近の高値は2018.1月の「24,129」であり、今は高値から-5.9%の水準。

今週の日本10年債利回り

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※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回り

大きな変化なし。やや利回り低下。

今週のドル/円

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※出所:USD JPY 証券株式相場 | ドル 円 相場 - Investing.com

週末円高傾向。1ドル=111円台へ。

トランプ大統領の発言の影響も考えられるとか。


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5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2018年5月末

7.20の日本バフェット指標は「1.22」でした。

6月末は「1.21」だったので7月は今のところやや上昇。

直近の月末値ピークは2018.1月の「1.28」。

 

7.20の時価総額は約「675.2兆円」(全市場の合計値)。

確認できている範囲では、2018.1.23の736.8兆円が現時点での最大値。

現在は最大値を8.4%下回っています。

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.76」です。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

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※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2018年3月2

2018.7.13 30,889億円(約3.1兆円)。

前週比約-1301億円と大きな減少。

2週続いて大きく減少。

直近ピーク(2018年3月)から5000億円近く減ってきました。

経験的な判断ですが上記期間の平均値「2.4兆円」よりは大きく、この指標からは

やや割高?

と推測。

<2017.10.27以降の推移・月末値と直近数値>

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 ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年1月末~2018年6月末

2018年6月末の東証一部PBRは「1.3」でした。

2018年2月以降、4ヶ月「1.4」が続き、6月は「1.3」へ。

直近ピークは2018年1月末の「1.5」。

割安の目安「1.0」以上なので、割安ではなさそうと判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2018.7.6

2018.7.13は「-12.30」でした。前週の「-13.80」からマイナス幅が縮小。

上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は

ふつう~やや不安な状態?

と推測。

割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:25.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ3ヵ月のチャート>

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※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャート

7.20は「16.38」。前週末は「16.19」だったので、わずかに上昇。

長期平均は「25.3」であり、今の値は平均値より小さく、投資家心理は

やや安心?

と推測。

割安の目安「30」より小さいので、「割安ではなさそう」と推測。

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒やや割高?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「割高圏?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

サブプライムバブル期と「今」のデータ比較

※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

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信用買い残が減少。

あとがき

www.bloomberg.co.jp

上記記事より引用。

トランプ米大統領は19日、経済専門局CNBCとのインタビューで、中国人民元は「石のように落ちている」と発言、人民元が下落し、ドルが上昇していることで、米国は不利な立場に置かれているとの見解を示した。また、米金融当局が借り入れコストを引き上げ、経済を減速させている可能性があるとして、「うれしくない」と述べ、利上げを批判した。

「ドル高」と「FRBの利上げ路線」に批判的なコメント。

為替に関して市場はドル安で反応している模様。

<EUR/USD:ここ1日>

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※出所:https://jp.investing.com/currencies/eur-usdより管理者作成

ドイツ株は下落。

<DAX:ここ1日>

f:id:yukimatu-tousi:20180720224624p:plain※出所:フランクフルトDAX インデックス(GDAXI) - Investing.com

jp.reuters.com

いろんなニュースがありますが、今後どうなりますか。

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