ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

ピークはいつ?

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世界の時価総額から株式の割高割安を考える記事。

2018年6月末、世界の時価総額は約84.2兆ドル。

前月比-2.1%

2018年1月末のピーク「89.8兆ドル」から「-6.2%」の水準。

 ※データ出所:World Federation of Exchanges

※時価総額のデータは微妙にずれており随時修正しています
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近年の世界の時価総額の動向

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※出所:WFEのデータより管理者作成

上記グラフは1995年1月末~2018年6月末の世界時価総額の推移です。
直近のピークから5ヶ月経過し、約6%低いところにいます。

世界の時価総額 ボトムとピーク

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※出所:World Federation of ExchangesGlobal Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値

1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。

世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅

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※出所:WFEのデータより管理者作成

1990年12月末以降のデータです。
2018年6月末の84.2兆ドルという数字は、直近のボトム、リーマンショック後2009.2月末「28.9兆ドル」の
2.9
に当たります。

世界のGDPと時価総額

1995年以降「世界の時価総額」が「世界の名目GDP」を上回る時期が4回ありました。
今は4回目が終わった?かどうかわからない、とても微妙な時期です。
過去の3回は株価は割高だったと思われます。
2017~2018年の4回目がどうだったかは時間がたたないとわかりません。

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成  ※期間:1995年1月末~2018.6月末

世界バフェット指標の確認

最後に世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認しておきます。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995年1月末~2018年6月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.77

★中央値:0.79

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の一例

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1月~2018.6月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしが適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性はありません。

2018年6月末の世界バフェット指標は「0.96」であり、この指標では

割高圏?

と推測されます。

近年の世界バフェット指標のピークは

1999年:1.08

2007年:1.09

2015年5月:1.02

2017年12月:1.07

でした。

ピークから落ちてきてはいますが、まだ割高っぽい水準。

反発があるのか、このままずるずると落ちるのか?

2017年以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成 

世界のバフェット指標的には2018年6月は2017年5月程度の水準まで落ちてきた印象。

今回世界のバフェット指標が1.00以上だったのは、現状では2017.8~2018.2の7ヶ月間。 

おわりに 

7月の米国株は好調だったので、7月末の世界の時価総額は少し増加しそうな雰囲気。

ナスダックは7月につけたピークから現在3~4%低いところ。

さえない動き。

米国市場では総じて敗北を続けてきたであろう空売り好きな投資家が、再度リベンジを目指す時期でしょうか。

とりあえず難しい時期、わたしはややショート多めのロングショートをほどほどに継続中。

●CLIやグローバルPMIのトレンドが景気減速を示唆し続ける

●米国の失業率が底打ちや上昇トレンドの兆しをみせる

●S&P500や世界の時価総額が2018年1月頃のピークに戻らずに続落する

などの条件がそろえばショートの比率を徐々に増やしていきたいですが、今しばらく景気や株価の動向を確認したいところ。

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