バブルのピークから下落相場のボトムまで、株価が大幅に下落しない度合い
⇒ディフェンス力
とし、近年の2回のバブル崩壊期の値動きから、銘柄ごとの「デフェンス力」を探ってみるシリーズ。
今回はエクソンモービル【XOM】を取り上げます。
エクソンモービル【XOM】のメモ
エクソンモービル【XOM】は世界的な石油化学メーカー。
上記グラフは過去5年の株価推移。
・直近配当利回り:4.08%
・直近のPER:21.88
・時価総額:約3404億ドル(約37.8兆円。1ドル=111円で計算)
※グラフ、データ出所:XOM:New York 株価 - エクソンモービル - Bloomberg Markets
※S&P500の直近配当利回り:1.81%
※2018.8.1時点
エクソンモービル【XOM】とS&P500の推移
1999年12月末を「1.0」としたときのXOMとS&P500の株価推移をみてみます。
※出所:PG | Procter & Gamble 株式-Investing.com、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com のデータより管理者作成
ITバブル崩壊時のダメージは比較的軽微。
その後、原油高もあって、2007年頃にピークに近い高値に。
エクソンモービル【XOM】の(過去の)ディフェンス力
過去20年における2回のバブル期とその暴落期、XOMがどのような値動きだったか、S&P500と比較しながら見てみます。
※両者の株価のピークとボトムの時期にはずれがあり、同一期間の比較ではありません
※出所:https://jp.investing.com/equities/exxon-mobil、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com のデータより管理者作成
ITバブル崩壊期では遅めのピークと小さめの下落。
サブプライムバブル崩壊期は5ヶ月で約4割減。
S&P500の2回の下落率平均と比べると14.6%下落幅が小さく、あくまで過去のデータですが、デフェンス力は高かったと思われます。
※XOMとS&P500の「配当利回りの差」等は考慮していません。暴落期の値動きだけの情報です
参考データと所感
今まで本シリーズで取り上げた銘柄の下落率です。
この中ではXOMはJNJに続いてデフェンス力が高かった?という印象。
※ピークとボトムの時期はまちまちで、配当利回りの差も考慮しておらず、あくまでご参考までに
※あくまで過去のディフェンス力の印象です。「今や未来のデフェンス力」は不明です。投資を勧めるものではありません。投資は自己責任で
「XOM」と「WTI原油先物」との相関
原油価格とXOMの株価はどの程度相関があるのか?
興味本位で「XOM」と「WTI原油先物」との相関係数を調べてみました。
1999年12月末~2018年7月末の計224個のデータから両者の相関係数を算出すると
0.75
でした。
強い正の相関です。
<散布図>
※出所:原油先物 WTI 価格 - Investing.com、https://jp.investing.com/equities/exxon-mobilのデータより管理者作成
原油価格や景気次第で揺れやすい銘柄ではありそうです。
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