ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

米国景気にほころび?

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即時性の高い米国の景気指標として

ECRI景気先行指数

という指数があります。

この指標では米国景気にやや暗雲。

ECRI景気先行指数とは

米国の民間の調査機関ECRIが毎週発表している指数。

★指数が大きい⇒景気がいい

★指数が小さい⇒景気が悪い

と判断。

1967年以降の週次のデータが公表されています。

Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRIで入手可

「マネーサプライ」「JOC-ECRI工業市場価格指数」「住宅ローン申請」「債券実質金利」「株価」「債券利回り」「失業給付申請」の7つの要素で指数化される指数。 
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ECRI景気先行指数の今

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※出所:2018年11月2日美國ECRI當週領先指標:144.9633 | Stock-ai,自由的全球總經百科より管理者作成

最新データ2018.11.2のECRI景気先行指数は「145.0」。

直近ピーク2018.2.2の「152.4」より「-4.9%」の水準。

「世界の時価総額」「米国の社債スプレッド」などと同様、

2018年1月末頃にピークアウトした可能性

が徐々に強まってきています。

現状で米国の景気減速感がクローズアップされれば、けっこうなひどい下落相場が続く可能性も考えられ、一つのリスクシナリオとして、考慮しておいてもいいかもしれません。

※もちろん現時点のわたしの推測で未来の動向は不明

2018年のECRI景気先行指数とS&P500

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※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRI^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Financeデータより管理者作成 ※期間:2018.1~2018.11

昨年末と比べると、株価はそこそこ持ちこたえていますが、ECRI景気先行指数の数値は下落トレンド、米国景気の先行きも少し怪しい?というところ。

直近ピーク2018.2.2の「152.4」から9ヶ月が経ち、この水準というのは少しイヤな感じ。

参考データ①:ECRI景気先行指数とS&P500:長期データ

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※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRI^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Financeデータより管理者作成 ※期間:1990.1~2018.11

米国景気と株価の連動性を如実に語るグラフ。

経験的にはECRI景気先行指数のピークはS&P500より先にピークアウトしていることもあり、投資タイミングの判断材料になるかもしれません。

※参照記事⇒即時性の高い米国景気指標 ECRI景気先行指数

※週次データで両者の期間はほぼ一致していますが、誤差あり

おわりに

www.bloomberg.co.jp

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上記記事より転写したグラフです。

米国、中国、ユーロ圏の実質経済成長率(2017~2020年)の推移です。

2018~2020年は予測です。

主要経済圏の成長率の鈍化を予測しています。

中国、欧州は右肩下がり。

米国は2018年がピーク。

所詮予測なので当たるかどうか分かりませんが、世界的に経済成長の鈍化を予測する向きが徐々に増えているのは事実。

中長期的な株式市場にとってのネガティブ要因と思われます。

世界景気のトレンドが回復するまで、個人的には防御が大事な時期と推測。

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