ユキマツの「長期投資のタイミング」

世界景気は大きな減速トレンド(2000年以降で5回目?)の渦中にあり、中長期的には積極的なリスクテイクに適さない状況と推測するサイト。

25ヶ月で5回だけ ~米国市場の概況~

f:id:yukimatu-tousi:20190112135419p:plain年末から新年の米国市場を

「米国株式の割安割高を判断する目安」

になると思われる指標などで概観してみます。

ごく簡単な米国市場の概観

<先週のS&P500>
f:id:yukimatu-tousi:20190112135523p:plain※出所:米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com

1.11は「2596」。前週比+2.5の上昇。

2018年末は「2507」だったので、1月は+3.6%

12月の下落から反発しています。

最高値は2018年9月の「2941」で今は高値から「-11.7%」の水準。

<先週の米国10年国債利回り>

f:id:yukimatu-tousi:20190112135802p:plain※出所:米国 10年 | 米国 10年 債券利回り

1.11は「2.70%」。

前週末は「2.67%」だったので、週間で利回りはやや上昇。

新年に入って「2.55%」まで下がるシーンもありましたが、その後は落ち着きを取り戻しつつあります。

昨年末は「2.69%」で今年はほぼ動かず。

2018年で最も高かった時期は約「3.2%」。

定点観測

以下の4つで定点観測してみます。

恐怖指数<米国市場。S&P500の変動性>

ジャンク債スプレッド<米国市場。クレジットスプレッドの一つ>

S&P500のPBR<米国の代表的な株価指数のPBR>

米国バフェット指標 <米国の時価総額÷米国の名目GDP>

恐怖指数

<ここ1年>

f:id:yukimatu-tousi:20190112135946p:plain<先週>

f:id:yukimatu-tousi:20190112140010p:plain※出所:S&P 500 VIXインデックス

1.11は「18.19」。前週の「21.38」より低下。

2018年10月以降、落ち着かず、概ね「20」以上をキープしているVIX指数、先週は安定的に低下しています。

水準としては長期平均(「19.3」)よりやや低く、米国の市場心理は

ふつう~やや安心?

と推測。

目安の「30」以下であり、株価は割安ではなさそう。

※参考:2018年のピークの概算値

・2月:「50」

・10月:「29」

・12月:「36」

<恐怖指数について詳しくはコチラ↓>

www.yukimatu-value.com
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ジャンク債スプレッド

ジャンク債スプレッドとは

①ジャンク債スプレッド

米国のハイ・イールド債の利回り-米国債(10年物)の利回り

②ジャンク債スプレッドが大きい⇒株式は割安傾向

③ジャンク債スプレッドが小さい⇒株式は割高傾向

④★平均値(幾何平均):3.0

 ★中央値:3.0

<期間:1996.12月~2018.12月の月末>

推移グラフと現在の状況判断

f:id:yukimatu-tousi:20181229095832p:plain※出所:◎St. Louis Fed米国 10年 債券利回りのデータより管理者作成 ※期間:1996.12月末~2018.12月末

1.10時点のジャンク債スプレッドは「2.8」で、前週の「3.6」から大幅に縮小しました。

「リスクの大きいジャンク債からマネーが逃避。リスクの低い米国債に流入?」

という事態が、明確に、いったん収まった感じ。

※ジャンク債利回り「5.57%」、米国債(10年物)の利回り「2.75%」

スプレッドは長期平均「3.0」より小さく、投資家心理はやや安心?か。

株価水準としては

ふつう?

と推測。

※参考:以前のめぼしいリスクオフ時のスプレッド

★チャイナショック:4.5%

★欧州債務危機・ITバブル崩壊期:5.5~6.0%

★リーマンショック後:13%

<最近の推移>f:id:yukimatu-tousi:20190112140754p:plain※出所:◎St. Louis Fed米国 10年 債券利回りのデータより管理者作成 ※期間:2016.1月~2018.1月(1月は10日のデータ)

<ジャンク債スプレッドについて詳しくはコチラ↓>
www.yukimatu-value.com

S&P500のPBR

f:id:yukimatu-tousi:20190112140849p:plain※出所:S&P 500 Price to Book Value

1999年末~直近のS&P500のPBRの推移です。

1.11時点の推計値は「3.10」。前週の「3.03」から大きめに上昇。

水準としては

★ITバブルの頃のピーク(5.06

より小さく

★サブプライムバブルの頃のピーク(2.91

は上回る水準。

長期平均の「2.79」は上回っており、現在は

割安な水準ではなさそう

です。

f:id:yukimatu-tousi:20190112140927p:plain※出所:S&P 500 Price to Book Value

<S&P500のPBRについて詳しくはコチラ↓>

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米国バフェット指標

米国バフェット指標とは

①米国バフェット指標=米国の時価総額÷米国の名目GDP

②米国株式の割安割高を判断する目安

③1995~2017年の各年末のデータから、

★平均値:1.25

★中央値:1.32

④近年の経験則の域を出ませんが

★1.05以下は株式は割安圏?

★1.40以上は株式は割高圏? と推測
⑤米国の時価総額=NYSE+Nasdaqで計算

推移グラフと現在の状況判断

f:id:yukimatu-tousi:20180117123619p:plain※出所:グローバルノートWFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末 

米国の時価総額は2018年11月末で約「33.8兆ドル」(前月末は「33.4兆ドル」)。

前月より微増。

2018年11月末の米国バフェット指標は「1.65」(前月末は「1.64」)。

現在、割高圏の目安「1.4」を上回っていると推測され、11月末時点の米国株式は

割高圏?

と推測。 

直近米国時価総額のピークは2018年8~9月頃となるか。

f:id:yukimatu-tousi:20181222215913p:plain

※データ出所:https://www.world-exchanges.org/世界経済のネタ帳のデータより作成

※2018年米国名目GDP:20.41兆ドル(IMF推計)。2017年は19.39兆ドル

米国バフェット指標について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での米国市場の割高割安、4つの指標からの推測、まとめ

あくまで経験的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

恐怖指数⇒割安ではなさそう

ジャンク債スプレッドふつう

S&P500のPBR⇒割安ではなさそう

 ★米国バフェット指標 ⇒割高圏?

総合的に判断すると、わたしは米国株式は

割高?

と推測。

現時点での米国株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※概ね10年以上を想定した長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で  

ITバブル、サブプライムバブル、現在のデータ比較

※表のデータ出所 ・世界のバフェット指標:GLOBAL NOTEhttps://www.world-exchanges.org/ ・OECD景気先行指数:OECD Data ・シラーPER:Shiller PE Ratio ・失業率:US Unemployment Rate ・実質経済成長率:BEA National Economic Accounts ・長短金利差:米国債・金利 - Bloomberg

f:id:yukimatu-tousi:20190112141606p:plain

・恐怖指数は長期平均を下回り、市場に落ち着き

・ジャンク債のスプレッドは大幅に縮小、やはり長期平均を下回る

あとがき

2016年12月からのS&P500の月間の値動き。

f:id:yukimatu-tousi:20190112202457p:plain

2017年末の値と比べると現在、株価は下げていますが、2016年末の値と比べると、現在はけっこう高いところにいます(「+15.9%」の水準)。

f:id:yukimatu-tousi:20190112202407p:plain

そして、2017年以降(2019年1月は11日まで)の25ヶ月で、月間で下落した月は5回しかないというデータ。

例えばドイツの株価指数「フランクフルトDAX指数」は2016年末と比べると「−5.2%」の水準。

約2年前より株価は落ちています。

※TOPIXは「+0.7%」の水準。

昨年3回ほど下げに見舞われましたが、相対的に強い景気を背景に米国株はまだ比較的堅調な推移とはいえそうな状況。

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20171207124844


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