ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

あれはバブルだったのか?

f:id:yukimatu-tousi:20190120164324p:plain世界の時価総額やバフェット指標から株式の割高割安を考える記事。

2018年12月末時点で、世界の時価総額は約74.5兆ドルでした。

前月の79.7兆ドルから大きく減少し前月比−6.5%

2018年1月末のピーク「89.8兆ドル」から「-17.0%」の水準。

 ※データ出所:https://www.world-exchanges.org/

※時価総額のデータはときどき微妙にずれており随時修正しています
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近年の世界の時価総額の動向

f:id:yukimatu-tousi:20190120202254p:plain※出所:https://www.world-exchanges.org/より作成

上記グラフは1995年1月末~2018年12月末の世界時価総額の推移です。
直近2018年1月のピークから11ヶ月経過。
チャイナショック前の株高時期、2015年5月の
75.6兆ドル」
を下回りました。

世界の時価総額 ボトムとピーク

f:id:yukimatu-tousi:20180427142442p:plain

※出所:https://www.world-exchanges.org/Global Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値

1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。

世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅

f:id:yukimatu-tousi:20180730153802p:plain

※出所:https://www.world-exchanges.org/WFEのデータより管理者作成

1990年12月末以降のデータです。
2018年12月末の74.5兆ドルという数字は、直近のボトム、リーマンショック後2009年2月末「28.9兆ドル」の
2.6
です。

世界のGDPと時価総額

1995年以降「世界の時価総額」が「世界の名目GDP」を上回る時期が4回ありました。
過去の3回は株価は割高だったと思われます。
4回目のピークが2018年1月頃だったのか?
それはいまだ判然としませんが、
●現在も世界景気の減速トレンドが続いていそう
な点から
2018年1月ピーク仮説
が有力になってきているとわたしは考えます。
このままいくと、今回も
「世界の時価総額」は「世界の名目GDP」を長く上回っていることが難しい?
という近年の経験則が説得力を保持することになりそう。
決して「経済学的に正しい」事象ではなく、一つのジンクスだと思われますが、わたしは目安の一つにしています。

f:id:yukimatu-tousi:20190120165230p:plain※データ出所:https://www.world-exchanges.org/ IMFのデータより管理者作成  ※期間:1995年1月末~2018年12月末

世界バフェット指標の確認

世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995年1月末~2018年12月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.78

★中央値:0.79

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の一例

f:id:yukimatu-tousi:20190120202936p:plain※データ出所:https://www.world-exchanges.org/IMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1月~2018.12月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性はありません。

2018年12月末の世界バフェット指標は「0.88」であり、割高圏の目安「0.95」を下回っているが、平均値(0.78)よりは高く、世界的な株価水準は

やや割高傾向?

と推測。

近年の世界バフェット指標のピークは

1999年:1.08

2007年:1.09

2015年5月:1.01

2017年12月:1.07

でした。

2017年6月以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認

f:id:yukimatu-tousi:20190120203301p:plain

※データ出所:https://www.world-exchanges.org/IMFのデータより管理者作成 

この指標では今のところ

2017年12月~2018年1月頃

の市場の過熱感が強かったようにみえます。

1年くらい前はバブルだったのか?

とりあえず2018年10月以降、この指標では割高感の減退がみられています。

あとがき

本シリーズの以前の記事より引用。
 
過去3回の例だと世界のバフェット指標が「1.00」を超えた後「0.95」を下回った場合、その後大幅な下落相場となっています。

f:id:yukimatu-tousi:20181206230951p:plain
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/
IMF
のデータより管理者作成 

一応警戒くらいはしてもよいかもしれません。
ただ、この手の話は話としては面白いですが、ただのジンクス。
<引用終わり>
 

f:id:yukimatu-tousi:20190120223039p:plain※データ出所:https://www.world-exchanges.org/IMFのデータより管理者作成 
2018年12月は急落となりましたが、1月は株高となっており落ち着きません。

チャイナショック(2015~2016年頃)では世界のバフェット指標は

●1.01⇒0.81

まで低下。

ITバブル崩壊期は

●1.08⇒0.54

サブプライムバブル崩壊期は

●1.09⇒0.48

今回は今のところ

●1.07⇒0.88

まで低下。

今後、米国の景気後退があれば再び歴史的な下落相場となるのか、あるいはチャイナショック程度で終わるのか。

いずれにしても世界景気のトレンドは依然としてさえず、株価水準も割安とも思えず、個人的に今は

「守りの時期」

「大きく資産を増やすことより大きく減らさないことを大事にする時期」

と認識。

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