ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

インドの景気・株価水準 2019.1

f:id:yukimatu-tousi:20190123173513p:plainインドの景気と株価水準を探る記事です。

・景気動向⇒CLI(インド)

・株価水準⇒バフェット指標など

で簡単に確認してみます。

インドの景気動向

インドの景気動向をOECD景気先行指数(以下:CLI)で探ってみます。

CLIの簡単な説明です。

○OECDが算出している景気動向を判断する指標

100が基準値

○100より低い⇒景気は悪い

○100より高い⇒景気はよい

○CLIが下降している⇒景気の減速

○CLIが上昇している⇒景気の加速

 詳しくは下記記事を参照ください。

www.yukimatu-value.com

f:id:yukimatu-tousi:20190123173822p:plain※出所:OECD Dataより管理者作成

2015年1月~2018年11月のインド(とOECD全体()のCLIの推移です。

インド景気はこの指標では

●2015年頃にピーク

●2017年2月頃にボトム

●その後、景気拡大が1年半以上続いている

というところ。

前月同様、世界景気は減速傾向ですがインドは好調を維持。

ただ、数値の上昇の勢いにやや陰りがあるように感じられます。

不景気な時期の株価が割安である可能性が高く、景気の観点からは

今はインド株を買うチャンスではない?

と推測。

インドのバフェット指標、現在の株価水準

バフェット指標=(ある国の)株式時価総額÷名目GDP

個人的には

・この数値が長期平均より大きい⇒その国の株価は割高傾向?

・この数値が長期平均より小さい⇒その国の株価は割安傾向?

と判断する一つの目安として使用。

※経験則に基づく単なる目安です

※バフェット指標についてはこちらの記事を参照ください

www.yukimatu-value.com

インドのバフェット指標の推移を見てみます。

データは2003~2018年の年末値です。

f:id:yukimatu-tousi:20190123175354p:plain※出所:Global Noteのデータより管理者作成 ※2003~2018年の年末値で算出

この期間の平均値は0.73、中央値は0.71です。

2018年末は「0.77」。

この指標では

●2006~2007年、2009~2010年、2017年頃⇒割高

と推測。

2018年末は割高度合いが低下したが、まだ平均値以上?

というところ。

直近のインドのバフェット指標

f:id:yukimatu-tousi:20190123174856p:plain
世界経済のネタ帳World Federation of Exchangesのデータより管理者作成

2018年12月末では「0.77」で前月と変わらず。

2018年12月、米国や日本の市場は大荒れでしたが、月間でみるとインド市場は安泰でした。

0.77」は長期平均の「0.73」をやや上回っており、インド株の水準は

ふつう~やや割高?

と推測。

2017年末は「0.90」だったので、2018年は

割安傾向

にシフトしました。
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まとめ

CLIでみたインドの景気

●水準⇒よい

●トレンド⇒よい(やや景気拡大の勢いに陰り?)

バフェット指標でみたインドの株価水準

ふつう~やや割高?

インド株の投資のタイミングとして

●買い→あまり適さないか

●売り→「買い」よりは適す、かも

※景気がよく、株価は割安ではなさそうだから(景気が悪くなればもっと割安になってくれる?)

※「できれば割安で不景気な時期に買いたい」という欲張りな判断に基づいています

※個人の感想です。投資は自己責任で

おわりに

StarCapital AG - Disclaimer

上記サイトによれば2018.12.31時点のインド市場の

●PER:26.2(25.9)

●CAPE:21.7(21.5)

●PBR:2.9(2.9)

とのこと

※()内は11月末の数値

前月よりやや割高傾向にシフト。

比較対象の40ヶ国でインドは7番目の割高度合いという見立てのよう。

f:id:yukimatu-tousi:20190123175743p:plain※出所:EPI | WisdomTree India Earnings ETF - Investing.comより作成

インド投資のツールの一つ、

【EPI 】ウィズダムツリー インド株収益ファンド(米国ETF。ドル建て)

のここ1年。

2018年11月以降、やや持ち直していますが、景気動向も含めてどうなりますか。

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