ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

1年1ヶ月続く世界景気の減速トレンド

f:id:yukimatu-tousi:20190213215750p:plain最新の世界景気をCLIで観察してみます。


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①CLI(OECD全体)

f:id:yukimatu-tousi:20190213220227p:plain※出所:- Composite leading indicator (CLI) - OECD Dataより管理者作成

景気指標の一つ、Composite leading indicator (CLI。OECD景気先行指数)の2017年1月~2018年12月の推移です。

上記はOECD全体のCLIであり、世界全体の名目GDPの6割以上を占める国を網羅した景気指数です。

「100」が「ふつうの景気水準」、数字が大きいほど好況、小さいほど不況を示唆します。

先日更新された2018年12月のデータは「99.20」(前月比-0.13)。

2017年11月:100.50

が直近のピークとなっており、ピークから13ヶ月連続で減速トレンドが続いています。

景気水準自体も

悪い

といえそう。

市場にとってはネガティブ要因と推測。

<参考:近年のCLIと経済イベント>

f:id:yukimatu-tousi:20190213221247p:plain
※出所:- Composite leading indicator (CLI) - OECD Dataより管理者作成 ※数値は概算

1995年1月~2018年12月のCLIの推移と経済イベントです。

2018年12月時点で約「99.2」のこの指標、「チャイナショック」「欧州債務危機」の頃の数値を下回る水準になっています。

※最近の数値は随時修正されます

※CLIについて詳しくコチラ↓

②主要国CLI

主要4ヶ国(米中日独)の国別のCLIを確認します。

期間は2016年1月~2018年12月です。

f:id:yukimatu-tousi:20190213225227p:plain※出所:- Composite leading indicator (CLI) - OECD Dataより管理者作成

日本 オレンジドイツ 米国 中国

最近では<中国⇒日本⇒ドイツ⇒米国>の順にピークアウト。

ドイツの減速感は目立ちます。

日本は粘っている、米国はそこそこに落ちてきた。

2017年の半ばに早めにピークアウトしていた中国。

2018年12月の数値は11月より大きく、上昇トレンドになるかもしれず、気になるところ。

<参考>主要国製造業PMI:2016.1~2019.1f:id:yukimatu-tousi:20190202224835p:plain※出所:「https://jp.investing.com/search?q=製造業購買担当者指数 PMI」のデータより管理者作成

景気動向を示唆する指標、製造業PMIの主要4国の最近の推移です。

「50」を節目に「景気拡大」「景気減速」を示唆。

こちらは「中国⇒ドイツ⇒日本⇒米国」の順にピークアウト。

この指標では米国が踏んばっているようにみえます。

※PMIについてはコチラ

おわりに

f:id:yukimatu-tousi:20190213235913p:plain
※出所:https://www.world-exchanges.org/
Leading indicators - Composite leading indicator (CLI) - OECD Dataより作成  ※期間:1995.1~2018.12

現在は2000年以降で5回目の世界的な景気減速期、かもしれません。

一つの経験則に過ぎませんがこの期間においては、CLIが明確な減速トレンドにある時期、総じて株価は伸びにくい傾向にあります。

2000年以降の4回の景気減速期は1年半程度で終了したり、1年半程度で「一時的な景気拡大トレンド」に転換することが多かったです。

今のところCLIの数値低下の勢いは減じていませんが、過去の例のように、今年半ば頃には何らかのトレンド変化がみられるかどうか。

いずれにしても、個人的には安全重視のポジションが気楽な時期。

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