ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

わざわざ今からがんばるのはちょっと気が引けるか

f:id:yukimatu-tousi:20190221230308p:plain米国債の長短金利差に着目し、米国の景気動向、株式市場の動向を推測する記事です。

米国債の長短金利差を確認するメリット

 

米国の景気・株式市場の動向を探る役に立つかも?

 

※当ブログでは「長短金利差」

【米10年国債利回り-米2年国債利回り】

とします。

長短金利差について、詳しくはコチラをどうぞ↓

米国債 長短金利差 <2017.12.22> - ユキマツの「長期投資のタイミング」


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直近の長短金利差

f:id:yukimatu-tousi:20190221230922p:plain※出所:アメリカ 10年 債券利回りアメリカ 2年 債券利回りのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月末~2019年1月末

2019年1月末は「0.18%」。

前月末よりやや縮小(12月末:0.21%)。

牛歩のように、じわじわと縮小傾向。

直近のピークは2010年3月の「2.81%」。

8年10ヶ月ほど長短金利差の縮小トレンドが続いています。

まだ逆イールドになっておらず、ポジティブ材料にできなくもないですが、かといって地味にスプレッドは縮小傾向でゼロに近い水準。

この指標は投資判断の材料とする上で今はやや微妙かも。

長期的視点では、個人的には

わざわざ今から大きなリスクをとってがんばるのはちょっと気が引けるか

というところ。

2019.2.21現在、長短金利差は、0.16%であり、1月末と比べやや縮小傾向。

※2.68%-2.52%=0.16% 

※データ:米国債・金利 - Bloomberg

1995年以降の長短金利差と株価の関係

f:id:yukimatu-tousi:20190222000536p:plain※出所:アメリカ 10年 債券利回りアメリカ 2年 債券利回り^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Finance のデータより管理者作成 ※期間:1995年1月~2019年1

1995年以降の長短金利差と株価(【S&P500】を900で割ったもの)の推移グラフです。

2019年1月末は昨年12月末に比べて

・長短金利差⇒縮小

・株価⇒大幅上昇

したので両者のグラフ上の差は拡大しました。

このグラフでは、タイムラグはありますが、長期のトレンドとして概ね

●株価上昇期⇔金利差縮小トレンド

●株価下落期⇔金利差拡大トレンド

が確認できます。

また、この時期のデータに限れば、どちらかといえば

●金利差が大きい時期⇒株式は比較的割安

●金利差が小さい時期⇒株式は比較的割高

ともいえそうです。

f:id:yukimatu-tousi:20181118164638p:plain

※長い目でみた一つの傾向、経験則

参考データ:1980年以降の逆イールドと景気後退

f:id:yukimatu-tousi:20171221114532p:plain

※出所:FRED | St. Louis Fedのグラフより管理者作成 ※期間:1976年~2017.11月

1976年~2017.11月の長短金利差のグラフです。

5回の逆イールド期(短期金利>長期金利の時期)とその後の景気後退期(グレーラインの時期)を示しています。

5回とも景気後退期の前に逆イールドが生じており、景気後退期には株価は大きく下げる傾向があります。

長短金利差が小さいだけでなく、逆イールドになる時期は、景気や株式市場にとって不吉な兆候ではあると思われます。

※参考:米長短金利の逆転は懸念=ダラス連銀総裁 | ロイター

FRB利上げ予測

Countdown to FOMC: CME FedWatch Tool

上記サイトによれば

年内にあと0回

のFRBの利上げにより、現在「2.25-2.50%」のFF金利は2019年12月に

2.25-2.50%」(利上げなし)

になるとの観測が優勢で、その確率は84.5%(先月の記事では67.1%)。

この期間

もう利上げはたぶん、ない

みたいな雰囲気を醸し出してますが、どうなりますか。

f:id:yukimatu-tousi:20190222000927p:plain
<先月の記事での状況>

f:id:yukimatu-tousi:20190121121232p:plain※出所:Countdown to FOMC: CME FedWatch Tool

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