世界の時価総額やバフェット指標から株式の割高割安を考える記事。
2019年1月末時点で、世界の時価総額は約80.1兆ドルでした。
前月の74.5兆ドルから大きく増加し前月比+7.5%。
2018年1月末のピーク「89.8兆ドル」から「-10.8%」の水準。
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/
※時価総額のデータはときどき微妙にずれており随時修正しています
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近年の世界の時価総額の動向
※出所:https://www.world-exchanges.org/より作成
世界の時価総額 ボトムとピーク
※出所:https://www.world-exchanges.org/、Global Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値
1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。
世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅
※出所:https://www.world-exchanges.org/、WFEのデータより管理者作成
世界のGDPと時価総額
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/ 、IMFのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月末~2019年1月末
世界バフェット指標の確認
世界バフェット指標の概要
○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です
○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP
○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断
○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断
○1995年1月末~2019年1月末の世界バフェット指標の
★平均値(幾何平均):0.78
★中央値:0.79
※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓
世界バフェット指標の推移と使い方の一例
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
※期間:1995.1月~2019.1月
上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。
世界バフェット指標が
・0.95以上は株式は割高圏?
・0.65以下は株式は割安圏?
という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性はありません。
2019年1月末の世界バフェット指標は「0.91」であり、割高圏の目安「0.95」を下回っているますが、平均値(0.78)よりは高く、世界的な株価水準は
やや割高傾向?
と推測。
近年の世界バフェット指標のピークは
1999年:1.08
2007年:1.09
2015年5月:1.01
2017年12月:1.07
でした。
2017年6月以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
この指標では今のところ
2017年12月~2018年1月頃
の市場の過熱感が強かったようにみえます。
参考データ:近年の下落相場時のバフェット指標の変化
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
※期間:1995.1~2018.12
☆ITバブル崩壊期
●1.08⇒0.54
☆サブプライムバブル崩壊期
●1.09⇒0.48
☆チャイナショック(2015~2016年頃)
●1.01⇒0.81
☆2018年1月以降
●1.07⇒0.88
おわりに
景気悪化が続く中、株高でもあり、米中協議の行方やFRBのスタンス変更など、考え出すと難しい感じにもなりますが、かなり明確に世界景気が減速している状態ではあり、個人的には慎重なスタンス。
人の成功が妬ましすぎて、他人が儲かってる時期に自分が儲けられないことを苦にする心理は自然ではありますが、投資の世界は一寸先は闇。
何年も苦労して積み上げたものが一瞬で無に帰すことも。
~功を焦り致命的ダメージをくらって投資家をリタイア、結果他人に花を手向けられるくらいなら、散々他人に花を持たせる時期も経験し、最後には自分なりに満足できる投資リターンを上げられる方がいい~
人それぞれだと思いますが、投資なんて究極的には自己満足。
精神的に追い込まれないこと、(自分にとっての)最悪の事態だけは避けられる自信があること、そういった「リタイアしないための対処」は地味ながら大事と感じるところ。