ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

①大きな下げ相場の途中の回復か ②大きな上げ相場の序章か ③レンジ相場の途中か

f:id:yukimatu-tousi:20190424200517p:plain世界の時価総額やバフェット指標から株式の割高割安を考える記事。

2019年3月末時点で、世界の時価総額は約83.9兆ドルでした。

前月の83.0兆ドルから増加し前月比+1.1%

2018年1月末のピーク「89.8兆ドル」から「-6.6%」の水準。

 ※データ出所:https://www.world-exchanges.org/

※時価総額のデータはときどき微妙にずれており随時修正しています
スポンサーリンク

 


★ブログランキング参加中! にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

近年の世界の時価総額の動向

f:id:yukimatu-tousi:20190424200927p:plain※出所:https://www.world-exchanges.org/より作成

上記グラフは1995年1月末~2019年3月末の世界時価総額の推移です。
直近2018年1月のピークから14ヶ月経過。
2018年12月に大きく落ち込みましたが、2019年は急回復をみせており徐々にピークに接近中。

世界の時価総額 ボトムとピーク

f:id:yukimatu-tousi:20180427142442p:plain

※出所:https://www.world-exchanges.org/Global Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値

1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。

世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅

f:id:yukimatu-tousi:20180730153802p:plain

※出所:https://www.world-exchanges.org/WFEのデータより管理者作成

1990年12月末以降のデータです。
2019年3月末の83.9兆ドルという数字は、直近のボトム、リーマンショック後2009年2月末「28.9兆ドル」の2.9です。

世界のGDPと時価総額

1995年以降「世界の時価総額」が「世界の名目GDP」を上回る時期が4回ありました。
過去の3回は株価は割高だったと思われます。
4回目のピークは2018年1月頃
かと思われましたが、2018年12月以降は急速に時価総額が回復。

f:id:yukimatu-tousi:20190424212644p:plain※データ出所:https://www.world-exchanges.org/ IMFのデータより管理者作成  ※期間:1995年1月末~2019年3月末

世界バフェット指標の確認

世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995年1月末~2019年3月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.78

★中央値:0.79

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の一例

f:id:yukimatu-tousi:20190424212157p:plain※データ出所:https://www.world-exchanges.org/IMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1月~2019.3月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性はありません。

2019年3月末の世界バフェット指標は「0.95」であり、割高圏の目安「0.95」程度。

平均値(0.78)よりは高く、世界的な株価水準は

やや割高~割高?

と推測。

近年の世界バフェット指標のピークは

1999年:1.08

2007年:1.09

2015年5月:1.01

2017年12月:1.07

でした。

2017年6月以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認

f:id:yukimatu-tousi:20190424212347p:plain

※データ出所:https://www.world-exchanges.org/IMFのデータより作成 

この指標では今のところ「2017年12月~2018年1月頃」の過熱感が強かったようにみえます。

参考データ:近年の下落相場時のバフェット指標の変化

f:id:yukimatu-tousi:20190120223039p:plain※データ出所:https://www.world-exchanges.org/IMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1~2018.12

☆ITバブル崩壊期

●1.08⇒0.54

☆サブプライムバブル崩壊期

●1.09⇒0.48

☆チャイナショック(2015~2016年頃)

●1.01⇒0.81 

☆2017年12月以降

●1.07(2017.12)⇒0.88(2018.12)

おわりに

f:id:yukimatu-tousi:20190424212157p:plain

米国株を中心に2019年は反発が続き、世界のバフェット指標は2018.12月の「0.88」をボトムに個人的な割高圏の目安「0.95」まで戻してきました。

①大きな下げ相場の途中の回復か

②大きな上げ相場の序章か

③レンジ相場の途中か

どれかだと思いますが今は判別がつきません。

①とすれば、かなりたちが悪い一時的な上げ相場

②とすれば、驚き。直近ピークの「1.07」を超えてくるならバブルへGO。それ用のポジションも考える必要あり

③とすれば、難しい相場。

わたしとしては

★今が割安圏とも思えないのであえて中長期投資は始めない。景気動向も不透明で投資の期待値はあまり高くなさそう。控えめにロングショートなどを継続

★時間がたてば分かることなので無理に今決めつけなくてもいい

というスタンス。

おそらく投資家の個性が出やすい面白い状況かもしれません。

こんな記事も

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

関連コンテンツ




【更新の励みになります。よければ応援クリックを!】

follow us in feedly