ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

時間をさかのぼってときどきガラッと印象を変えてくる

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インドの景気と株価水準を探る記事です。

・景気動向⇒CLI(インド)

・株価水準⇒バフェット指標など

で簡単に確認してみます。

インドの景気動向

インドの景気動向をOECD景気先行指数(以下:CLI)で探ってみます。

CLIの簡単な説明です。

○OECDが算出している景気動向を判断する指標

100が基準値

○100より低い⇒景気は悪い

○100より高い⇒景気はよい

○CLIが下降している⇒景気の減速

○CLIが上昇している⇒景気の加速

 詳しくは下記記事を参照ください。

www.yukimatu-value.com

f:id:yukimatu-tousi:20190724163541p:plain

※出所:OECD Dataより管理者作成

2015年1月~2019年5月のインドのCLIの推移です。

インド景気はこの指標では

●2015年夏から秋頃にピーク

●2017年2月頃にボトム

●その後、景気拡大が続いてきたが、最近は横這い?

というところ。

水準としては好況。

景気の観点からは「不景気な時期」「不況⇒好況に向かう時期」の株価が割安である可能性が高く

今はインド株を買うチャンスではない?

と推測。

ちなみに4月までのグラフは景気拡大が続くような雰囲気でしたが、5月のグラフは2018年夏をピークにピークアウトの可能性が感じられるような雰囲気。

CLIのグラフは時間をさかのぼってときどきガラッと印象を変えてくることがあり(特に中国やインドの場合)、過信は禁物。

PMI、その他景気指標の併用が無難か。

2019年4月の状況f:id:yukimatu-tousi:20190625110808p:plain

 

インドのバフェット指標の推移と2018年末の株価水準

バフェット指標=(ある国の)株式時価総額÷名目GDP

個人的には

・この数値が長期平均より大きい⇒その国の株価は割高傾向?

・この数値が長期平均より小さい⇒その国の株価は割安傾向?

と判断する一つの目安として使用。

※経験則に基づく単なる目安です

※バフェット指標についてはこちらの記事を参照ください

www.yukimatu-value.com

インドのバフェット指標の推移を見てみます。

データは2003~2018年の年末値です。

f:id:yukimatu-tousi:20190123175354p:plain※出所:Global Noteのデータより管理者作成 ※2003~2018年の年末値で算出

この期間の平均値は0.73、中央値は0.71です。

2018年末は「0.77」。

この指標では

●2006~2007年、2009~2010年、2017年頃⇒割高

と推測。

2018年末は割高度合いが低下したが、まだ平均値以上?

というところ。

直近のインドのバフェット指標

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世界経済のネタ帳https://www.world-exchanges.org/のデータより作成

2019年6月末は「0.73」で前月比「-0.01」。

時価総額の値は昨年5月と同じくらい。

インドの時価総額のピークは2018.1月の2.38兆ドルで、6月はピークから「-8.4%」の水準。

バフェット指標「0.73」は長期平均の「0.73」と同水準であり、インド株の水準は

ふつう?

と推測。

2018年末は「0.77」だったので、2019年は

やや割安傾向

にシフトしているか?


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まとめ

CLIでみたインドの景気

●水準⇒よい

●トレンド⇒横這いでニュートラル

バフェット指標でみたインドの株価水準

ふつう?

インド株の投資のタイミングとして

●買い→あまり適さないか

●売り→「買い」よりは適す、かも

※景気水準がよく、景気のトレンドは横這いで、株価は割安ではなさそうだから(景気が悪くなればもっと割安になってくれる?)

※「できれば割安で不景気な時期に買いたい」という欲張りな判断に基づいています

※個人の感想です。投資は自己責任で

インドのインフレ率

 IMFによればインドの消費者物価指数の前年比は2012年「10.00%」でしたがその後低下傾向。

2015年以降5%を下回り、2018年「3.48%」、2019年の予測は「3.88%」と最近はずいぶん落ち着いてきている印象。

おわりに

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※出所:EPI | WisdomTree India Earnings ETF - Investing.com

インド投資のツールの一つ、

【EPI 】ウィズダムツリー インド株収益ファンド(米国ETF。ドル建て)

のここ5年。

ここ5年ではチャイナショック時が買い時でした。

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