ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

【記録更新】世界の時価総額 

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世界の時価総額やバフェット指標から株式の割高割安を考える記事。

2019年12月末時点で、世界の時価総額は約92.2兆ドルでした。

前月の87.1兆ドルから増加。

今までのピーク、2018年1月末「89.8兆ドル」を更新し過去最大。

 ※データ出所:https://www.world-exchanges.org/

※時価総額のデータはときどき微妙にずれており随時修正しています
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近年の世界の時価総額の動向

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※出所:https://www.world-exchanges.org/より作成

上記グラフは1995年1月末~2019年12月末の世界時価総額の推移です。
記録更新中。

世界の時価総額 ボトムとピーク

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※出所:https://www.world-exchanges.org/Global Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値

1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。

世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅

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※出所:https://www.world-exchanges.org/
WFEのデータより管理者作成

1990年12月末以降のデータです。
2019年12月末の92.2兆ドルという数字は、直近のボトム、リーマンショック後2009年2月末「28.9兆ドル」の3.2です。
最近のボトムから10年10ヶ月経過。

世界のGDPと時価総額

1995年以降「世界の時価総額」が「世界の名目GDP」を上回る時期が4回ありました。
過去の4回は株価は割高だったと思われます。
2019年11月末以降、「世界の時価総額」が「世界の名目GDP」を上回っています。
1995年以降で5回目となります。

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※データ出所:https://www.world-exchanges.org/
 IMFのデータより管理者作成  ※期間:1995年1月末~2019年12月末

世界バフェット指標の確認

世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995年1月末~2019年12月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.78

★中央値:0.80

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の一例

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※データ出所:https://www.world-exchanges.org/
IMF
のデータより管理者作成 

※期間:1995.1月~2019.12月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性があるかは不明。

2019年12月末の世界バフェット指標は「1.06」であり、割高圏の目安「0.95」を上回っており、世界的な株価水準は

割高?

と推測。

近年の世界バフェット指標のピークは

1999年:1.08

2007年:1.09

2015年5月:1.01

2017年12月~2018年1月:1.06

2019年12月:1.06

でした。

今回はどこまで伸びるか。

2017年6月以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認

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※データ出所:https://www.world-exchanges.org/
IMF
のデータより作成 

この指標では割高感が増している模様。

参考データ①:近年の下落相場時のバフェット指標の変化

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※データ出所:https://www.world-exchanges.org/IMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1~2018.12

☆ITバブル崩壊期

●1.08⇒0.54

☆サブプライムバブル崩壊期

●1.09⇒0.48

☆チャイナショック(2015~2016年頃)

●1.01⇒0.81 

☆2017年12月以降

●1.06(2017.12)⇒0.88(2018.12)

おわりに

2019年12月には巨大企業、サウジアラムコが上場し、世界の時価総額は大きく伸びました。
Saudi Stock Exchange (Tadawul)の時価総額は前月の4900億ドル(約54兆円)から12月は2.4兆ドル(約264兆円)と一気に200兆円以上増加。
ただ、この増加分を除いても12月は前月比で3兆ドル(330兆円)ほど増加しており、世界景気減速モードの転換した2019年9月以降の増加ペースはなかなかのものがあります。
また
★昨年のFRBの利下げ、隠れQE
★ECBの量的緩和再開
★コロナがらみで中国の中銀(PBOC)が本気の流動性供給実施中

www.nna.jp

www.bloomberg.co.jp

など、緩和モードは強く、中銀動向は株式市場に追い風か。

個人的には、下手に中銀には逆らい過ぎず、かといってコロナがらみの現状を楽観し過ぎず、引き続きロングショートやオプションヘッジ付きの取引等で大けがを避けることを優先し、地味に利幅を狙いたいと感じる相場。

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