ウェルスナビとは
「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」
サントリー創業者、鳥井信治郎の言葉です。わたしの好きな言葉です。
何でもやらないとわからない。やってもわからないことも多いですが、やらないよりは何かつかめるものです。
そこで最近、話題のWealthNaviを試してみます。
資金を預けると、ロボアドバイザーが自動的に
世界の富裕層・機関投資家レベルの運用
をやってくれるとのこと。
・手数料は預かり資産の年率1.0%(税別)
・3000万円を超える部分は年率0.5%(税別)のみ
・売買手数料、入出金手数料は不要
年率1%で売買手数料もなしなら、そんなに「高い」印象はありません。
わたしは
世界の富裕層・機関投資家レベルの運用
に興味があります。
どのような資産配分で投資を行うのか。
投資家のリスク許容度ごとの最適ポートフォリオの例が以下のサイトに載せられています。
https://www.wealthnavi.com/image/WealthNavi_WhitePaper.pdf
株式の配分比率はリスク許容度
1 → 約25%
2 → 約41%
3 → 約57%
4 → 約70%
5 → 約80%
です。
さらにすべてのランクに不動産が5%組み込まれているので、債券と金を除くリスク資産の比率は
1 → 約30%
2 → 約46%
3 → 約62%
4 → 約75%
5 → 約85%
になります。
ランク5のリスク資産の配分比率85%は、かなりリスクテイクな配分で、思い切ったアドバイスだな~と思います。
「金」もリスク資産とすれば、ほとんど全部(95%)リスク資産です。
過去の例を参考にすると、大幅な円高株安の局面では、資産が一時的に半分以下になってもおかしくないポートフォリオです。
※国債・金は「安全資産」か(豊島逸夫の金のつぶやき)
ただ、これはあくまで「リスク許容度別の最適ポートフォリオの配分比率の例」なので、実際
どんな運用がなされるのか
どのようなタイミングで
どうリバランスされるのか
は不明です。
ロボアドバイザーの優秀さは、試してみないとわかりません。
ロボアドバイザーvs凡人のインデックス投資
そこで、ウェルスナビと同額、同時期に始める「凡人のインデックス投資」(以下、凡人投資)をスタートし、どれだけロボアドバイザーが優れているかを検証してみたいと思います。
投資資金・ポートフォリオ
ウェルスナビは30万円でスタートする予定なので、凡人投資も30万円でスタートします。
凡人投資のポートフォリオは、複雑なポートフォリオは作らず、誰でもできる、超シンプルなスタイルにします。
信託報酬の安い(約0.1%)米国株式指数に連動する東証上場ETF
①SPDR S&P500 ETF(1557)
②現金(日本円)
だけを組み合わせたポートフォリオです。
できるだけ、フェアに比較するためにウェルスナビのリスク許容度ランクは3(株式の配分比率57%)にして、凡人投資のポートフォリオは
「1557:現金=60:40」
の配分にします。
追加投資・リバランスルール
追加投資は行いません。
凡人投資のリバランスは原則年に1回、3月末に実施します。
ただ、配分比率が10%以上崩れた際は、随時リバランスを行うことにします。
例えば「1557:現金=50:50」に崩れれば、「1557:現金=60:40」に戻します。
運用ルールのまとめ
まとめると以下のようになります。
◎運用資金
ウェルスナビ、凡人投資 ともに 30万円
◎追加投資
行わず
◎ポートフォリオ
・ウェルスナビ→リスク許容度3(株式57%、米国債29%、金9%、不動産5%)
・凡人投資→SPDR S&P500 ETF(1557):現金(日本円)=60:40
※ウェルスナビのポートフォリオは一例です
◎リバランス
・ウェルスナビ→ロボアドバイザーにお任せ
・凡人投資→基本年1回(3月末)。10%以上の変動で凡人が随時行う
◎運用費用
・ウェルスナビ→年率1.08%(税込み)
・凡人投資→年率0.1%足らず+売買手数料
◎運用開始日
2017.4/26~4/28のどこかを予定
◎運用終了日
一応、2022年4月末(5年後)
※わたしが投資意欲を失ったり、どうしてもお金に困ったらやめます
ちなみにこれは主に検証のための実験です。
わたしはバリュー投資の発想から
今、世界的に株式は割安ではない
わざわざ長期投資を始める時期ではない
と考えているので、あまり運用成績に期待をしていません。
株価が暴落し、「やってみなはれ精神の実験」のために小さくない損失が出るのは嫌なので、リスクヘッジも考えています。
今週中に投資を実行したら、記事にしていく予定です。