はてなブログに引っ越す前のブログ記事です。
アドセンスの認可がおりるまで、とりとめもなく当たり前なことを偉そうに書いています。
投資には否応なく運がからんでくる、のでは?
という話です。
今すぐ役に立つテーマでもなく、個人的意見に過ぎませんが、よければ暇つぶしにどうぞ。
どんな投資にも運(うん。確率。賭け)の要素がからんでくる
投資は、望ましい未来(収益)と望ましくない未来(損失)、二つの可能性を獲得する(引き受ける)行為です。
誰しもできたら望ましい未来だけが欲しいのですが、そうはいかないようです。
なぜなら、
人は未来を正しく予測し続けることが絶対にできない
からです。
結局、不本意ながら、投資には運(うん。確率。賭け)の要素が多分に入り込んできます(人生全般がそうですが)。
運用のプロであるはずのファンドマネージャーであっても、ダーツを投げる猿や投資初心者の、粗雑でいいかげんな投資に負けることもあるようです。
運用は「運」を「用いる」行為に過ぎず、
未来はどうなるかわからないのだから、しょせん運用や投資は賭けだ。
究極的には運試しの要素を拭い去れない行為だ。
という冷めた認識をどこかで保持しておくことは大事だと思います。
例えば、何かで
当商品の値動きの基準になる株価指数の過去50年の平均リターンは7.2%です。
この投資信託を今ご購入いただければ、10年後、お客様のご資産は、約2倍程度まで増えていることが期待できなくもないですよね・・・
というニュアンスの説明を受けた場合でも、
「2倍!?」
の響きに動揺せず、冷静になるべきです。
過去のデータや経験則を根拠に投資リターンを期待するのは自然な行動です。
わたしもよくやりますし、期待するのは自由です。
期待できる根拠をいくつも挙げることができる場合もあるでしょう。
ただ、実際そうなるかは、誰にもわからない。
説明している当人にも、さっぱりわからない。
結果は運しだい・・・ともいえるのです。
そして、繰り返しになりますが、投資で本当に怖いのは、ついてるときです。
単なる幸運を自分の実力だと勘違いするときです。
自然な人間感情として、投資でうまくいくと、人は浮かれます。有頂天になります。
少なくともわたしは何度も浮かれました。
だんだん利益が増える状態が「当たり前」になってきます。
そして、このハッピーな状況が当分続くのではないかと錯覚し、気づかないうちに脇が甘くなり、リスクをとりすぎました。
そして、普段ならしないような、大きな失敗をしてきました。
なんだか、偉そうに上から目線で投資のことを書いていますが、すごくうまくいった時期の後に悲惨で愚かな失敗をしていることが、わたしの場合、実に多いのです。
ここで、投資をしていて幸運が一気に訪れたときへの対処法を、簡単にまとめておきます。
ほとんど、わたし自身への自戒の言葉ですが・・・
<わたしが投資の調子が異常にいい時期に、誰かに忠告してほしい言葉>
○頭と尻尾はくれてやれ
○幸運を自分の実力と勘違いしない
○絶好調のときほど、冷めた視点で運用状況の再確認を(リスクをとりすぎていないか?)
○どんな投資でも、想定以上にうまくいっているときは、インデックス投資で行うリバランスのように、一部(あるいは全部)の利益を確定して現金を多めに保有し、資産全体のリスクを下げることを検討してみる
幸運はずっとは続かない可能性が高く、このようなバランス感覚が、投資の世界でリタイアせず生き延び、そして長期的には成功する上で、大事な感覚ではないかとわたしは思います。
もちろん、投資手法、投資家の好み、タイプにもよるので、一概にはいえませんが。
※リバランス・・・インデックス投資で資産の配分比率が崩れた際に、元々の配分比率に戻す行為