ブログのアクセスがほぼゼロだったころの記事を再掲するシリーズです。
投資は賭け、賭けには期待値の判断が重要、その期待値を上げるための方針とは?
という話です。
今すぐ役に立つテーマでもありませんが、暇つぶしには向くかもしれませんのでよければどうぞ。
誰でもできる投資の期待値を上げる二つの方針
<そもそも投資とは何か⑩の続きです>
ただ、期待値がはっきりしているのは高校数学の問題やゲームのような、ごく限定された世界に限られます。
現実の世界では、勝率も、収益率も、期待値も、あまりはっきりしないことの方が多いです。
※投資の期待値=勝率×収益率
ここで伝えたいことは、厳密な勝率や収益率の話ではありません。
厳密な話ではなくて、投資の期待値を上げるための、ざっくりとした方針です。
その方針とは何か。
個人的な意見に過ぎませんが「誰でもできる投資の期待値を上げる方針」は以下の二つです。
<投資の期待値を上げるための方針①>
主に「投資の勝率」を上げる方針として、一つ目は
長期的には価値が上がっていくであろう投資対象に、長期的に投資すること
です。短期的には値崩れしても、長期的には価値が上がるものに投資できたなら、長く保有していることで、確実に勝率を上げることができます。
悪いタイミングで投資を始め、割高な時期に投資した場合でも、ずっと長期保有していれば、勝率は徐々に高まっていく可能性が高い。
ちなみに、長期的には価値が上がっていくであろう投資対象の有力候補は、
長期的に経済規模が拡大していくであろう国や地域の株式インデックス
とわたしは考えています。
<投資の期待値を上げるための方針②>
主に「投資の収益率」を上げる方針として、二つ目は、当たり前のことですが、
投資対象が、できるだけ割安な時期に投資すること
です。
割安な時期に投資すれば、割高な時期に投資するより、収益率を格段に向上させることができます。
どんなにいい銘柄であっても、極端に割高な時期に買ってしまうと、利益が出るまでに長い時間を要することがあります。
では株式に関して、いつが割安なのか、ごく大雑把には以下のような時期に株式は割安だと思われます。
◎不景気な時期 <GDP(国内総生産)が低成長、マイナス成長の時期など> ◎投資家が悲観的な時期 ◎株価の長期低迷期、暴落期 ◎世の中のクレジット(信用。貸し借りの関係)が少なくなっている(縮小している)時期
以上をまとめますと、期待値が高いと思われる投資は、
①長期的に経済規模が拡大していくであろう国や地域の株式インデックスに ②できるだけ割安な時期に投資して ③長期間保有すること
になります。
※主に勝率を上げるために、長期的に経済規模が拡大していくであろう国や地域の株式インデックスに投資して長期保有します
※主に収益率を上げるために、できるだけ割安な時期に投資します
※結果的に、「投資の期待値=勝率×収益率」は向上すると思われます
また、ここでは根拠を提示しませんが、先進国ではアメリカ、新興国ではインドなどが、今後も長期的に経済規模が拡大していく可能性が高いようにわたしは思います。
なので、今後、何らかの理由で世界的に株式が割安な時期がくれば、アメリカやインドの株式インデックスを中心にすえた投資を断行し、長期保有するのが、期待値の高い投資、かもしれません。
※個人的な意見です。投資判断は自己責任で
<関連記事です>
「 バフェット氏の投資アドバイス」と「そもそも投資とは・・・シリーズ」です
概ね同様の主張をされている記事もあります。
「マネーの公理」は市場にもまれて揺らぐ投資家心理をリアルに生々しく描き指摘してくれる面白い本だと思います。