個人的に魅力を感じるETFや投資信託を紹介させていただくシリーズ、「魅力的なETF・投資信託」の3回目です。
今回は
【I98 】iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF
を取り上げます。
※ティッカー/コードが【INDI】でも表記されてることもありますが、当記事では【I98】で表記します。
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【I98 】iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETFとは
以下、上記サイトからの引用です。
ファンド概要
iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF(以下「当ETF」)は、iシェアーズ・サウスイースト・アジア・トラストのサブファンドであり、インド株市場で取引される証券の実績と同等水準の投資成果(報酬及び経費控除前)を目指しています。インド株市場の実績はMSCIインディア・インデックス(以下「当インデックス」)によって測定します。当インデックスの構成銘柄は浮動株調整されており、客観的な組入れ基準を満たすものです。当ETFはモーリシャスにおいて設立された完全子会社(以下「モーリシャス子会社」)を通じて間接的にインド市場に投資を行います。
要するに、MSCIインディア・インデックス実績と同等水準の投資成果(報酬及び経費控除前)を目指すETFです。
ではMSCIインディア・インデックスとは?
下記サイトによれば、MSCIインディア・インデックスは
米MSCI社が提供する外国株式インデックスの一つで、
・「インディア(インド)」が対象
・大型/中型株(時価総額の上位約85%)をカバー
している株式インデックスのことです。
詳しくはコチラ↓
『MSCI インディア (インド) インデックス』 |インデックス詳細
【I98 】の基本データ
※出所:iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF
・経費率:0.99%。高いです。何とかならないものかと思いますが、高いです
・配当実績:今後はどうなるかわかりませんが、配当実績はありません
・運用会社:BlackRock
・上場市場:シンガポール証券取引所
・ファンドの純資産:3.3億ドル程度(1ドル109円計算で約360億円程度)
【I98 】の保有銘柄
・2017.8.28時点で77銘柄
・上位10銘柄の保有比率
※出所:iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF
この10銘柄で全体の41.5%程度を占めています。
【I98 】の資産構成
※出所:iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF
情報技術の比率の高さが特徴的です。
【I98 】の価格推移
※出所:iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF
2007年頃のブリックス諸国への投資ブームの激しさがうかがえる推移です。
リーマンショック後に3分の1程度まで暴落、その後2.5倍以上に上昇。
【I98 】の魅力
①インド市場への投資ツール
「MSCI インディア・インデックスに連動する投資成果を目指せる点」
「インドの上場銘柄への分散投資が可能なところ」
です。
②MSCIブランド
メジャーな指数であるMSCI・インデックスであることへの信頼感、安心感
③比較的流動性があり、ファンドの規模が大きい点
同様のファンドで、連動する指数は異なりますが、東証上場ETFで
・上場インデックスファンドNifty50先物【1549】:ETF - Yahoo!ファイナンス
・(NEXT FUNDS)インド株式指数上場投信【1678】:ETF - Yahoo!ファイナンス
香港市場で
iシェアーズ・コア S&P BSE SENSEX インディア・インデックス ETF
などもあるのですが、「I98」はファンド規模、流動性の面で比較優位にあります。
※【1549】【1678】はリンク債型ETFです。リンク債型ETFについてはコチラ↓
ETF(上場投資信託)の種類とETN(上場投資証券) 安全な投資信託選び方ガイド
※米国市場に【EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド】というファンドがあり、こちらの方が資産規模、流動性が高いです。後日記事にする予定です
【I98 】の購入手段
SBI証券、楽天証券などで購入可能。
【INDI】で検索すると早いです。
【I98】の目標株価
最後に【I98】の目標株価について。
ここでの「目標株価」は、わたしが個人的に
「このくらいの値段だったらを買いたい(売りたい)株価」
のことです。
単なる個人的な願望なので、あまり参考にならないかもしれませんが、一応記載しておきます。
2017.8.28時点で【I98】の株価はUSドル建てで「8.56」です。
この価格から20%程度の円高、30%程度の株安を想定して
8.56×0.8×0.7≒4.79
の計算からUSドル建てでざっと
4.8~5.0
を個人的な目標株価にしています。
そんなバーゲンセールはやってこないかもしれませんが。
おわりに
インドは総じて投資しにくい市場です。
ETFや投資信託の経費率、信託報酬も総じて高めです。
インドの個別株に関しては米国上場のADRを購入する手もあります。
ADRへの分散投資というのも一つの手かもしれませんが、それなりの手間と調査が必要と思われます。
ただ、長期的にはわたしは魅力を感じる国なので、安くなったら目をつけている銘柄の物色をしたい市場です。
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