ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

インドネシアの株価水準と景気 2017.9月

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インドネシアの株価水準と景気に関する記事です。

マイナーな分野、ほとんど趣味ですが、新興国投資に興味のある方はよければお付き合いください。

・株価水準⇒バフェット指標

・景気動向⇒CLI(インドネシア)

で簡単に確認してみます。

インドネシアのバフェット指標、現在の株価水準

バフェット指標=(ある国の)株式時価総額÷名目GDP

です。

・この数値が大きい⇒その国の株価は割高傾向?

・この数値が小さい⇒その国の株価は割安傾向?

と判断する一つの目安です。

 

※バフェット指標についてはこちらの記事を参照ください。

www.yukimatu-value.com

 

インドネシアのバフェット指標の推移を見てみます。

f:id:yukimatu-tousi:20170914113821p:plain

※出所:Global Noteのデータより管理者作成 ※1995~2016年の年末値で算出

この期間の中央値と主要なイベント時期に印をつけてみると以下のようになります。

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※出所:Global Noteのデータより管理者作成 ※1995~2016年の年末値で算出

この期間の中央値は0.34です。

赤四角の時期はバフェット指標が高い時期、青四角は低い時期です。

<赤四角>

1999年末⇒ITバブル

2007年末⇒サブプライムバブル

<青四角>

1997年末⇒アジア通貨危機後

2000~2002年末⇒ITバブル崩壊後

2008年末⇒リーマンショック後

わたしが取得できる2017.6月末の数値は「0.47」で、2016年の年末と同じくらい。

 

サブプライムバブル時期と同じくらいです。

 

2017.6月の数値から、どちらかというと割高?少なくとも

「割安な水準」ではないのでは?

と推測します。

※最新データ出所: ・インドネシアのGDPの推移 - 世界経済のネタ帳

・World Federation of Exchanges


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インドネシアの景気動向

インドネシアの景気動向をOECD景気先行指数(以下:CLI)で探ってみます。

CLIの簡単な説明です。

○OECDが算出している景気動向を判断する指標

100が基準値

○100より低い⇒景気は悪い

○100より高い⇒景気はよい

○CLIが下降している⇒景気の減速

○CLIが上昇している⇒景気の加速

 詳しくは下記記事を参照ください。

www.yukimatu-value.com

 

では1995.1月~2017.7月のインドネシアのCLIを見てみます。

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※出所:OECD Data

基準値は100です。100以上で好景気、以下で不景気です。

1997年のアジア通貨危機前に非常に景気がよく、その後どん底、90程度まで低下しているのがとても鮮明に描かれています。

 

f:id:yukimatu-tousi:20170914115829p:plain※出所:OECD Data

上記グラフはここ3年の推移です。

2015.10月頃が短期的な景気のボトム、その後は回復基調が鮮明ですが、2017.7月は前月より少し低下している、という状況です。

少なくとも2015.10月~2017.6月は比較的長い景気拡大期にあったと推測されます。 

ジャカルタ総合指数

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※出所:SBI証券

ここ10年のジャカルタ総合指数の推移です。

ジャカルタ総合指数はインドネシアの代表的な株価指数です。

2015.10月~2017.6月の景気拡大期、株価もきれいに上昇しているのが確認できます。

 

インドネシアルピーはここ10年で約35%程度、円に対して安くなっています。

それを考慮しても、近年は好調な株価推移だったと思われます。

 

まとめ

二つの指標でインドネシアの株価水準と景気動向を探ってみました。

単なるわたしの好みですが、

①株はできるだけ割安な時期に買う

②株はできるだけ景気の悪い時期に買う

という判断からすると、

①⇒たぶん不適

②⇒たぶん不適

になります。

 

ウォーレン・バフェット氏の

株式投資の極意とは、いい銘柄を見つけて、いいタイミングで買い、いい会社である限りそれを持ち続けること。これに尽きます。

という言葉からすると、どちらかというと今は「いいタイミング」ではないように推測します。

 

長期的には有望な市場と思いますが、今は様子見。

 

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www.yukimatu-value.com

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