個人的に魅力を感じるETFや投資信託を紹介させていただくシリーズ、「魅力的なETF・投資信託」の4回目です。
今回は
【EPI 】ウィズダムツリー インド株収益ファンド
を取り上げます。
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【EPI】ウィズダムツリー インド株収益ファンド
EPI - ウィズダムツリー インド株収益ファンド | ウィズダムツリー・ジャパン
以下、上記サイトからの引用です。
ウィズダムツリー インド株収益ファンドは、インドの株式市場において利益の高い企業に投資することを目的としています。本ファンドはWisdomTree インド・アーニングス・インデックスのパフォーマンスに連動する投資アプローチを採用しています。WisdomTree インド・アーニングス・インデックスはファンダメンタル加重指数であり、インドで設立され、取引される企業であって、利益が高く、年次のインデックスのリ バランス時点で外国投資家が購入可能なもので構成されます。
WisdomTree インド・アーニングス・インデックスというものがあり、【EPI】はそれと同等水準の投資成果を目指すETFです。 では、WisdomTree インド・アーニングス・インデックスとは?
WTIND - WisdomTree India Earnings Index | ウィズダムツリー・ジャパン
上記サイトによれば、WisdomTree インド・アーニングス・インデックスは
・銘柄数:425
・PBR:2.50
・予想PER:16.69
【EPI】の概要
※出所:EPI - ウィズダムツリー インド株収益ファンド | ウィズダムツリー・ジャパン
<2017.9.22現在>
・経費率:0.84%。やはりインドETFは高いです
・直近分配金利回り:0.86%。インドETFには珍しく分配金が出ます。少ないですが
・上場市場:NYSE Arca
・ファンドの純資産:約17.2億ドル(1ドル112円計算で約1926億円)
【EPI】の保有銘柄
・2017.9.22時点で425銘柄
・上位10銘柄の保有比率
※出所:EPI - ウィズダムツリー インド株収益ファンド | ウィズダムツリー・ジャパン
この10銘柄で全体の38.5%程度を占めています。
【EPI】と「MSCI India Index」パフォーマンス比較
※出所:WTIND - WisdomTree India Earnings Index | ウィズダムツリー・ジャパン
2007.12.3からの両者の比較で、EPIの指数の方が「MSCI India Index」を少し上回っている様子。
【EPI】の価格推移
※出所:Yahoo Finance
上場市場はNYSE Arcaなので、ドル建ての価格推移です。
簡単に振り返ると、
①リーマンショックで暴落し、この期間の最安値、2009.2月「9.63」を記録
②たった1年8ヵ月後の2010.10月には「28.10」まで急回復。1年8ヶ月で約2.9倍
③その後、2013年秋まで下落が続き「12.99」を記録(約半分に暴落)
④2013年秋から上昇基調、2017年には「12.99」の約2倍まで上昇
「下げ⇒上げ⇒下げ⇒上げ」とよく動きます。
新興国市場の変動の大きさがよく表れています。
【EPI】の魅力
①インド市場への分散投資のツール
「インドの上場銘柄への分散投資が可能なところ」
が魅力です。
米国市場のインド株ADRへの分散投資という手もありますが、これ1本で400を超える銘柄に簡単に分散できるのは魅力です。
②比較的流動性があり、ファンドの規模が大きい点
インドへの投資を行うファンドで、連動する指数は異なりますが、東証上場ETFで
・上場インデックスファンドNifty50先物【1549】:ETF - Yahoo!ファイナンス
・(NEXT FUNDS)インド株式指数上場投信【1678】:ETF - Yahoo!ファイナンス
※【1549】【1678】はリンク債型ETFです。リンク債型ETFについてはコチラ↓
ETF(上場投資信託)の種類とETN(上場投資証券) 安全な投資信託選び方ガイド
香港市場で
iシェアーズ・コア S&P BSE SENSEX インディア・インデックス ETF
などもあります。
また、以前紹介した「I98」もあります。
※I98についてはコチラ↓
上記のETFに比べて【EPI 】は資産規模、流動性が高く、米国上場ETFでもあり、この意味で安心感があります。
③分配金が出る
多くないですが、分配金が出ます。
税金のことを考えると、経費を賄うこともできなさそうな分配金ですが、それでもその他のインドETFにないメリットです(わたしが確認できていないかもしれません)。
「インドへの長期投資」なら、このメリットは意識してよいのでは、と思います。
【EPI 】の懸念材料
EPIのいいことばかり書いてきましたが、少し不安があるとすれば
WisdomTree インド・アーニングス・インデックス
でしょうか。
構成銘柄は、インデックスのリバランス時点直前の会計年度にあげた収益を、外国人投資家の購入しやすさを勘案したファクターで調整した値を基に、インデックスにおいてウェイト付けされます。この目的のために、「収益」は、会社の純利益を用いて決定されます。
※TIND - WisdomTree India Earnings Index | ウィズダムツリー・ジャパンより引用
要するに、
・直近の純利益の大きい銘柄
・外国人投資家の購入しやすい銘柄
が高いウェイトになっていくようですが、いまいちすっきりしません。
そこが少し気になります。
【EPI 】の購入手段
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで購入可能
【EPI】は割安?
最後に【EPI】の購入タイミングについて。
上記記事でも書いていたように、個人的には現在のインド株は
やや割高?
と考えており、投資を始めるにはあまりいい時期ではないように感じます。
※出所:Yahoo Financeのグラフより管理者作成
新興国株は変動が大きいです。
大きく下げた後、びっくりするくらい短期的に大きく回復することも多く、買うなら
・株価が大きく下げているとき
・インドの景気が悪い時期(CLIが低い時期)
・インドのバフェット指標が長期平均以下の時期
などの方が、長期的には有利な選択だと考えています。
※個人の感想です。投資は自己責任で
おわりに
個人的にはインド株に関しては、下手な投資信託を買うのなら、【EPI】の方が総合的に優れているような気がします。
また【I98】より、個人的には好みです。
以上、EPIの紹介でした。
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