ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

世界の時価総額【80兆ドル】史上最高値

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世界の時価総額が2017.8月末で80.0兆ドルに到達。

記録更新中、世界のマネー、信用はふくらみ続けているようす。

※データ出所:World Federation of Exchanges

近年の世界の時価総額の動向

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※出所:WFEのデータより管理者作成
上記グラフは1995年1月末~2017.8月末の世界時価総額の推移です。
 
80兆ドルという数字は、リーマンショック後2009.2月末の28.9兆ドルの
約2.8倍
に当たり、また2017年の世界の名目GDP、約77.99兆ドル(現時点のIMF推計値)を上回る数字です。

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成

 

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GDPをどれだけ上回れるか

1995年以降、「世界の時価総額」は「世界の名目GDP」を4回上回る時期がありました。
今はその4回目の最中です。
そして、時価総額はGDPを
・ITバブル(1999年)では約8%上回る水準まで
・サブプライバブル(2007年)では約9%上回る水準まで

 膨らみました。

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 ※出所:◎GDP→IMF ◎時価総額→WFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月末~2017.8月末

この経験則(単なるジンクス?)を重視し、仮に世界の時価総額が世界の名目GDPを今後9%上回るとすると
77.99兆ドル(世界の名目GDP)×1.09≒85兆ドル
の計算から、ざっと85兆ドル程度まで時価総額が膨らめば、この観点からは
近年の2回のバブルに匹敵する
といえそうです。
※ただの仮説です
 
8月末時点と比べてあと5兆ドル、ざっと6%くらいの株価上昇。
S&P500なら「2620」くらい?
 
現時点でS&P500は「2535」くらいなので、今の勢いだとあっさり抜いてしまうかもしれませんが、個人的には今後の時価総額の伸びは
85兆ドルくらいが一つの大きな節目?
と推測。
 
※ただ、2017年の世界の名目GDPのデータはあくまでIMFの予測値で、なおかつ2017.10月のデータ更新(再予測)でぶれる数値です。それに伴ってバフェット指標の数値も変化する可能性が高く、あくまで単なる目安、推測、厳密なものではありません
 

世界バフェット指標の確認

最後に世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認しておきます。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995.1月末~2017.8月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.77

★中央値:0.78

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の目安

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※出所:◎GDP→IMF ◎時価総額→WFEのデータより管理者作成

※期間:1995.1月~2017.8月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしが適当に決めた単なる近年の経験則であり、先見性はありません。

 

2017.8月末の世界バフェット指標は「1.03」であり、この指標では割高圏にあると推測されます。

 

近年の世界バフェット指標の頂点は

1999年:1.08

2007年:1.09

2015.5月:1.02

2017.8月:1.03

です。

 

2015年の山は以前のバブル期に比べると、少ししょぼい山でした。

 

今回はITバブル、サブプライムバブル並みの、高い頂を築けるか?

世界的な低金利と景気回復のトレンドを背景に過去を凌ぐ巨大な山を築くのか?

 

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※出所:◎GDP→IMF ◎時価総額→WFEのデータより管理者作成

 

個人的にはこの指標はかなり注目しています。

ただ、バフェット指標には大きな欠点、欠陥もあると思うので、また後日記事にする予定です。

 

関連記事です。世界のマネーや信用の膨張、収縮に関する記事です。

www.yukimatu-value.com

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