ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

世界の時価総額、81兆ドル突破、史上最高値

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世界の時価総額が2017.9月末で約81.4兆ドルに。

史上最高の記録を更新中です。

世界のマネー、信用はふくらみ続けているようす。

※データ出所:World Federation of Exchanges

近年の世界の時価総額の動向

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※出所:WFEのデータより管理者作成
上記グラフは1995年1月末~2017.8月末の世界時価総額の推移です。
 
2017.9月末で約81.4兆ドルとなり、8月末より1.8%程度増加しました。
 
81.4兆ドルという数字は、リーマンショック後2009.2月末の28.9兆ドルの
2.8
に当たり、また2017年の世界の名目GDP、約79.3兆ドル(現時点のIMF推計値)を上回る数字です。
※2017.10.10にIMFの推計値は改定されています。2017.4月時点での2017年の全世界名目GDPの推計値は78兆ドルだったので、10月に1.3兆ドル多く推計されています
 

2017年の世界の時価総額、バフェット指標

2016年末の世界の時価総額は約70兆ドルでした。
2017.9月までの9ヶ月で11.4兆ドル、率にして約16.3%増加しています。
バフェット指標も2016年末の「0.93」⇒「1.03」まで上昇。
 
月末値でみると、世界の時価総額は今年に入ってスランプなく、ひたすらふくらんでいます。

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成

 

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GDPをどれだけ上回れるか

1995年以降、「世界の時価総額」は「世界の名目GDP」を上回る時期が4回ありました。
今はその4回目の最中です。
そして、時価総額はGDPを
・ITバブル(1999年)では約8%上回る水準まで
・サブプライバブル(2007年)では約9%上回る水準まで

 膨らみました。

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 ※出所:◎GDP→IMF ◎時価総額→WFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月末~2017.8月末

この経験則(単なるジンクス?)を重視し、仮に世界の時価総額が世界の名目GDPを今後9%上回るとすると
79.3兆ドル(世界の名目GDP)×1.09≒86.4兆ドル
の計算から、ざっと86~87兆ドルまで時価総額が膨らめば、この観点からは
近年の2回のバブルに匹敵する
といえそうです。
※ただの仮説です。IMFのGDP推計値が上がったので、数値も変わっています
 
9月末時点と比べてあと5兆ドル程度、ざっと6%くらいの株価上昇。
 
今の勢いだとあっさり抜いてしまうかもしれませんが、個人的には今後の時価総額の伸びは
86~87兆ドルくらいが一つの大きな節目?
と推測。

世界バフェット指標の確認

最後に世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認しておきます。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995.1月末~2017.9月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.77

★中央値:0.78

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の目安

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※出所:◎GDP→IMF ◎時価総額→WFEのデータより管理者作成

※期間:1995.1月~2017.8月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしが適当に決めた単なる近年の経験則であり、先見性はありません。

 

2017.9月末の世界バフェット指標は「1.03」であり、この指標では割高圏にあると推測されます。

 

近年の世界バフェット指標の頂点は

1999年:1.08

2007年:1.09

2015.5月:1.02

2017.9月:1.03

です。

GDP推計値が変わった影響で、2017.9月末の「1.03」で2015.5月の山を上回ったことになります。

おわりに 

10月に入って「今は1987年に状況が似ている(1989年が日本のバブル)」「日経平均は25000円を超えるかも」といった強気な意見も散見されます。

 

2016.10月末から11ヶ月連続で時価総額は増加中。

先のことは分かりませんが、とりあえず停滞も下落を挟まず、こんなに一本調子に株価が上がっていく時期も珍しい、のは確かです。

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成

 

関連記事です。世界のマネーや信用の膨張、収縮に関する記事です。

www.yukimatu-value.com

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