驚異的なビットコインの上昇
※出所:ビットコイン(Bitcoin)価格・相場・チャート【bitFlyer】
上記は2017年2月9日~12月5日の円建てビットコインの価格推移です。
2月:約12万
12月:約130万
約10ヶ月で11倍近くに暴騰したビットコイン。
・本質的価値があるの?
・もうすぐ暴落する
そんなことを言われつつ、尋常ではない暴騰を続けています。
2月の100万円が12月の1100万円
機を逃さず投資を断行し、一財産を築き、ハッピーな師走を迎えている方もおられるでしょう。
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ビットコインとわたし
わたしはビットコインには手を出せていません。
今年は長期投資における”株式”だけでなく、ビットコインでも大きな機会損失を被っていることになります。
今年3月にブログを始めたのですが、ブログなんか書いてないでビットコインの研究をして、春ごろに10万円台前半でビットコインを買って寝ていた方が金銭的にはプラスだったかもしれませんが、まあ、仕方がないです。
わたしがビットコインに関わっていない理由は以下の通りです。
①ビットコインの取引をしなくても別に困らない、ので調べていない、よく知らない
②もし生半可な知識と勢いで参加して
☆損する ⇒ 慣れないものに手を出さなきゃよかった と後悔
☆儲かる ⇒ 税金発生 ⇒ 税金の処理がめんどくさい
どっちにしても、あまり嬉しくない
※もうすぐ確定申告の時期です
カネ余りの時期に起きやすいこと
わたしはこの10ヶ月で11倍の暴騰は
・カネ余りで
・魅力的な投資先が見つけにくく
・金利が低く「世の中の金回り」が非常にいい時期に
・新奇で有望と思われる投資対象
に起きやすい現象の一つではないかと思います。
往々にしてこのような環境では以下のような現象が見られやすいのかもしれません。
①猛烈な正のフィードバック現象<買いが買いを生む事態>
正のフィードバック現象とは
ある結果が原因となって、次々と結果が再生産されていく状況
のことをいうようです。
簡単にいえば「買いが買いを呼ぶ」「売りが売りを呼ぶ」事態。
この理屈で行くと、ビットコインが暴騰を続ける一つの要因として
・「暴騰が暴騰を呼んでいるから」「上がるから買う、買うから上がる」
・「売りスタンスの参入者より後からやってくる買いスタンスのビットコイン参入者が圧倒的に多いから」
・要は需給要因
があるのかもしれません。
②イールドハント<投資家のリスク許容度の上昇・利回り志向>
・カネ余りで
・魅力的な投資先が見つけにくく
・金利が低く金回りが非常にいい時期に
起きやすいことの二つ目として、イールド(利回り)ハントが挙げられると思います。
イールド・ハントは、「利回り狩り」とも呼ばれ、少しでも高い利回りを求めて、世界中の投資先を探すことをいいます。
※引用元:イールド・ハントとは|金融経済用語集
★オックスフォード大の100年債
上記記事によれば、イギリスのオックスフォード大学は100年債の発行を計画しているとのこと。オックスフォードだけではなく、他の大学も資金調達に勤しんでいる模様。
英国では超長期債による大学の資金調達が相次いでいる。カーディフ大は16年2月、2055年に償還する発行利率3%の債券で3億ポンド(約450億円)を集めた。
※上記サイト記事からの引用
比較材料として、米国の30年物国債利回りが2.78%です(2017.12.5時点)。
信用力としては圧倒的に差のある大学と米国債、それでもカネ余りで利回りが低い時代、べらぼうな長期債であっても、大学が債券を発行すれば利回りを求めて資金は集まる様子。
★米国のハイイールド債
また、米国のハイイールド債(ジャンク債)にも資金は集まっていそうです。
<ジャンク債と米10年国債の利回り差>
※出所:◎St. Louis Fed◎米国 10年 債券利回りのデータより管理者作成 ※期間:1996.12月末~2017.9月末
※本記事では「ジャンク債=BofA Merrill Lynch US High Yield BB」
何かことが起きると国債との利回り差が6%、13%になった経験があるジャンク債への上乗せ金利は、2017年12月現在でも約2%に過ぎません。
無リスク資産の低金利に満足せず、リスク許容度の上がった投資家がイールドハントに勤しんでいる
可能性を示唆するデータです。
長くなるので本記事はここまでです。
明日の<ビットコインとカネ余り②>に続きます
関連記事。「機会損失」と「ジャンク債スプレッド」に関する記事です