そこで、中国、日本、ドイツの景気を
製造業購買担当者指数
で確認していきます。
※米国、中国、日本、ドイツの4ヶ国で、全世界の名目GDPの約5割を占めます(2016年)
※出所:世界の名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳
景気動向を知るメリット
経験則ですが、
景気が悪いときに株式は割安になっていることが多い
です。
景気動向の観察は
株式が割安な時期を探るのに役立つ
可能性が高いと思われます。
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購買担当者指数とは
「PMI」とも呼ばれ、製造業やサービス業の購買担当者を対象にアンケート調査や聞き取りなどを行い、新規受注や生産高、受注残、価格、雇用、購買数量などの指数に一定のウエイトを掛けて算出する指数のことをいいます。
購買担当者指数はPMIとも呼ばれます。
アンケート調査や聞き取りなどの情報を処理し指数化した、景気指標の一つです。
世界の多くの国で採用されている、即時性の高い便利な指標です。
50が分岐点であり、
●50より大きい⇒景気拡大
●50より小さい⇒景気後退
と判断します。
製造業購買担当者指数は製造業のPMIのことです。
中国の製造業購買担当者指数
※出所:中国 製造業購買担当者指数より管理者作成
2005年以降の指数の推移です。
中国の景気が落ち込んだのは
・2008~2009年(サブプライムバブル崩壊期)
・2011~2012年(欧州債務危機)
・2016年(中国景気減速懸念)
です。
これらの時期、いずれも世界的株安に見舞われており、
中国の景気動向と世界の株式市場動向
には密接な関連があると推測されます。
※出所:中国 製造業購買担当者指数より管理者作成
ここ5年の推移です。
2017年11月:51.8(前月比+0.2)
まずまず良好な数字であり、この観点では中国の景気はいいと推測できます。
日本の製造業購買担当者指数
※出所:日本 製造業購買担当者指数より管理者作成
2008年以降の指数の推移です。
景気が落ち込んだのは主に2008~2009年、2010~2012年、2016年です。
これらの時期の日経平均にざっくりと赤丸をつけました。
※出所:日経平均インデックス(N225 - Investing.com
日本株が割安な時期を知る、一つの目安にはなりそうです。
※出所:日本 製造業購買担当者指数より管理者作成
ここ5年の推移です。
2017年11月:53.6(前月比+0.8)
良好な数字であり、この観点では日本の景気はいいと推測できます。
ドイツの製造業購買担当者指数
※出所:ドイツ 製造業購買担当者指数より管理者作成
2008年以降の指数の推移です。
景気が落ち込んだのは主に2008~2009年、2011~2013年です。
これらの時期のDAX指数にざっくりと赤丸をつけました。
※出所:日経平均インデックス(N225 - Investing.com
この指標に関しても、株が割安な時期を知る、一つの目安にはなりそうです。
※出所:ドイツ 製造業購買担当者指数より管理者作成
ここ5年の推移です。
2017年11月:62.5(前月比+1.9)
ドイツは絶好調です。
この観点ではドイツの景気はいいと推測できます。
まとめ
主要な経済大国である中日独の製造業購買担当者指数から、米国も含めて、
世界的に景況感がいい
ことがうかがえます。
少なくとも株式が割安な時期ではなさそうな印象。
特にドイツは調子がいいです。
今後はどうなりますか。
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