ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

もはや目安が目安にもならない? ~2017年の米国バフェット指標~

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2017年の米国のバフェット指標についての記事です。

 米国のバフェット指標を知るメリット

 

●長期的観点から、米国株の割安・割高を判断する目安の一つになる、かも


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「バフェット指標」とは?

バフェット指標は、投資の神様とも言われる、ウォーレン・バフェット氏が愛用しているとされる、ある国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べる指標をいいます。これは、ある国の株式時価総額増加率と名目GDP成長率は長期的には収斂するとの主張に基づくもので、ある国の株式相場に急落の可能性は高まっていないか、あるいは逆に売り込まれすぎていないかを見る場合に使われます。

※引用元:金融情報サイト「バフェット指標」

「ある国の株式時価総額増加率と名目GDP成長率は長期的には収斂する」

という視点がポイントだと思います。

米国バフェット指標とは

①米国バフェット指標=米国の時価総額÷米国の名目GDP

※時価総額は「ニューヨーク+ナスダックの合計額」を使用

※浮動株調整を行わず

②米国株式の割安割高を判断する目安

③1995~2017年の各年末のデータから

★平均値:1.25

★中央値:1.32

米国バフェット指標の使い方の例

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※出所:グローバルノートWFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末 

 ①長期平均とのかい離を見る

ざっくりした大まかな使い方として、長期平均1.25より

★大きい⇒株式は割高傾向?
★小さい⇒株式は割安傾向?

という見立ては可能かもしれません。

②割安圏・割高圏の目安にする

あくまで近年の事例に基づいた経験則ですが、米国バフェット指標が

★1.05以下は株式は割安圏?
★1.40以上は株式は割高圏?

という判断もできなくはないかもしれません。

ただ、これだと2013年以降、ほぼ

ずっと割高?

という推測になってしまいます。

ITバブルの頃でも

2~3年ずっと割高?

です。

ちょっとした狼少年。

とても「ドンピシャで当てる、外す」という目安ではないです。

あくまで数ある判断材料の中の

一つの目安

としてわたしは使っています。

直近の数値の確認

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※出所:グローバルノートWFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末 

米国の時価総額は2017.12月末で約「32.1兆ドル」。

全世界の38%程度です。

 

2017.12月末の米国バフェット指標は「1.66」であり、過去最高値です。

割高圏の目安「1.4」を上回っているので、12月末時点では株式は割高圏?と推測。

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※データ出所:WFE世界経済のネタ帳のデータより管理者作成

※2017年米国名目GDP:19.36兆ドル(IMF推計)

米国バフェット指標について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

S&P500と米国バフェット指標

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※出所:グローバルノートWFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末 

米国バフェット指標と【S&P500÷1000】を比較したグラフです。

ご参考までに。

おわりに     

米国の時価総額は2016年末「27.4兆ドル」、2017年末「32.1兆ドル」。

2017年は約17.4%増えました。

年初より絶好調の米国市場ですが、2018年の年末はどうなっているでしょうか。

「バフェット指標とその問題点、弱点」について詳しくはコチラの記事後半をどうぞ

www.yukimatu-value.com

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