時代や国を問わず、説得力を持ちつづけそうな言葉を拾ってまとめていくシリーズ
「時空をこえたメッセージ」
の12回目です。
今回はサイバーエージェント代表の藤田晋氏の言葉です。
自分で決められるものじゃないのに、自分のタイミングで買ってしまう
嫌がる藤田氏に資産運用について語ってもらう、という企画記事。
けっこうホンネっぽいところも多く、面白いです。
上記記事からの引用↓
そもそも、たいていの人は自分が投資をしたいと思ったタイミングで何に投資しようか考えるんだけど、そういうときに買える金融商品なんてろくなものがない。
向こうから転がり込んでくるタイミングを待たないと。それは自分で決められるものじゃないのに、自分のタイミングで買ってしまう。
投資のタイミングについて、
●自分が投資したいタイミングで投資するのはおススメしない
●向こうから転がり込んでくるタイミングをじっくり待ち、いいタイミングだと判断すれば投資する
ことを勧めて?おられます。
向こうから転がり込んでくるタイミング、とは?
向こうから転がり込んでくるタイミング
とは、どんなときか?
株式やリートの投資に関して、大雑把なわたしなりの考えですが、
①不況の時期
②中央銀行が大規模な金融緩和を始め、将来の金利の低下が予測される時期
が
「向こうから転がり込んでくる」
タイミングかなあ、と思います。
※藤田氏でなく、ただのわたし個人の考えです
①不況の時期は、
・企業業績の悪化が予測される
・金融機関の融資が減り、世の中の金回りが悪くなる。信用が収縮しやすく、リスク資産は割安になりやすい
・投資家が悲観的でリスク許容度↓、リスク資産は過剰に売られやすい
などの理由で、投資家自身は何もしていないのに、リスク資産の方から勝手に割安になってくれる可能性が高いのではないかと。
②中央銀行が大規模な金融緩和を始め、将来の金利の低下が予測される時期は、
・将来の金利の低下⇒企業業績↑⇒将来、株高?
・金融機関の融資が増え、世の中の金回りがよくなり、信用が膨張しやすく、リスク資産は値上がりしやすい
・投資家が徐々に楽観的になり、リスク許容度も上昇しやすく、リスク資産は上がっていきやすい
・実体経済にも好影響、景気もよくなり、落ち込んでいた企業業績も上向きやすい
などの理由で、滅多にない「転がり込んできた」ビッグチャンスになりやすいのではないかと思われます。
長期投資のタイミングに関しては、
●上記のタイミングを5年、10年じっくり待って買い、その後
●「ずっと保有し続ける」または
●「①②の真逆と思われるタイミング(好況の時期・中央銀行の金融引き締めで金利上昇が予測される時期)で一部、あるいは全て売る」
という作業を繰り返す、というイメージがわたしの好みです。
※ただの好みなので、うまくいくかはわかりません
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おわりに
その他の言葉。
「お金どうしてるんですか?」嫌がる藤田晋に無理やり資産運用について語らせた|新R25 - 世の中がわかるジブンもいい。
より引用。
この言葉にはいろいろな意見や反論もありそうですが、短期的近視的で感情に任せた株の売買は、馬券を買うのと似ている要素があるかもしれません。
一方「全世界株ETFやS&P500ETFへの数十年の長期投資」と「馬券を買うこと」はかなり性質が異なると思われます。
わたしは馬券を買ったことがないので、比較しようがなく、何ともいえませんが。
自分がちゃんと価値を分かっているものに対して、それがいま安いから買っておこうと思えるタイミングがやって来るので、そこで手を出す。そして忘れる。
普通、理屈は分かってもなかなか”忘れる”ことはできにくそうですが、長期投資の一つのスタイルとして、参考になりそうなコメント。
面白い記事でした。
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