ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

暴落時の対応

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世界同時株安です。

ダウは2/1の終値(26187)から先物は一時10%以上下げました。

<2/6 13:39時点のダウ先物価格>

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※出所:日経平均先物 CME SGX 大証 夜間 リアルタイムチャート

暴落時は大事な時期

不測の暴落時は、わたしの経験上、余計なことをしてお金を失いやすい時期。

考えられる対応をわたしなりに考えてみます。

リーマンショック後の乱高下

参考データとして、2008年のリーマンショック 期の乱高下を見てみます。

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※出所:^GSPC Historical Prices | S&P 500 Stock - Yahoo Financeのデータより管理者作成

前日比でのS&P500の動きです。

2008.9.16~2008.12.30の約3ヶ月半、74営業日の変動率。

一日で4%程度の変動はざらにあります。

・一日で約9%暴落:3回

・一日で約7%暴落:2回

・一日で約11%暴騰:2回

・一日で約6~7%暴騰:3回

めぼしいものを拾っても、上記のようなむちゃくちゃな動きをしていました。

暴落期とはいえ、暴騰も繰り返しています。

要するに、乱高下しつつ、この期間では、S&P500はざっと

「1200⇒900」

に下落していきました。

今回の株安がこんなレベルになるのか、今回はすぐに終息するのか、長期化するのか、さっぱり分かりません。

世界的に景気はいい状況なので、数日すればまたもとの”適温相場”に逆戻り、ビビりすぎ、リーマンを持ち出すのは大げさ、ということになるかもしれませんが、それは結果論。

近年で最悪の時期の変動を意識しておけば、今後の展開に少しは心の余裕がもてるかも、と思い載せてみました。

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※出所:^GSPC Historical Prices | S&P 500 Stock - Yahoo Financeのデータより管理者作成

以下、わたしなりに、暴落期、乱高下時の対策を考えてみます。

乱高下時の対応

①決して短期的な相場を読まない

相場は常に確実には読めませんが、このような乱高下時の動きは、まったく想像の埒外です。

様々なニュースが錯綜し、上にも下にも過剰反応を繰り返しがち。

下手に相場を読んで、読み間違うと、ひどい目に遭うことも。

買ったら下がり、売ったら上がりを繰り返し、みるみる軍資金が吸い込まれていく可能性もあります(体験談)。

チャンスは大きい時期ですが、リスクも非常に高い時期。

こういう時期に綿密な戦略もなく右往左往するのは極めて危険と思われます。

②一貫したスタンスをとることがベター

雪山で迷ったとき、やはり右往左往すると遭難する可能性が高まります。

根拠のある目星をつけて、北なら北、南なら南、一貫して進んだ方が、生存確率は上がりそう。

この混乱期に自分がどのような一貫した対応をとるか、その方針を改めて確認してもいいのかもしれません。

③投資スタイルに合わせた対応の例

あくまで、例えば、ですが、投資スタイルごとの例を思いつくままに挙げてみます。

よけいなお世話かもしれませんが。

★インデックス投資 ポートフォリオ運用を選択している方

特にやることはないのかもしれません。

リバランスを所定の時期ごとに行っている方は、その時期にリバランスを行う。

変動率でリバランスを行っている方は、所定の変動率に達したらリバランスを行う。

あとは5年後、10年後に想いを馳せて、余計な情報を入れすぎないようにする。

★積み立て投資を選択している方

所定の積み立てを継続するだけ。

むやみにいじらない。

下がった株の方が、高いところにいた株より魅力は増しています。

★投資タイミングを読むスタイルの方

正解はありませんが、人によっては

「逃げる」

のもありかも。

いったん投資の世界から抜け出し、頭を冷やして策を練る。

やばそうなときは逃げる

のは一つの立派な戦略かも。

※もちろん機会損失のリスクを負います。急反発して後で悔しい思いをする可能性も十分あります。投資は自己責任で

わたしの対応

長期投資のポジションがなく、ロングショートも買い:売り=50:50だったので、大きな被害はなく、さほどやることはありません。

 

今の世界的な株価の下落率は、ざっと10%程度でしょうか。

総じてまだ株式やリスク資産は割高と思うので、ロングショートのポジションを小さめにして(こういう時期は想定外の動きをする銘柄も増えてきます)、長期投資に関しては、ゆっくり時期を待ちます。

以下のような時期を待ちます。

●世界的(特に米国)に明瞭に不景気と確認できる時期

「米国失業率」「全世界のCLI」「製造業購買担当者指数」などで判断

●世界的に中央銀行が緩和スタンスに明確に舵を切る時期

「ニュース」「中央銀行の資産動向」などで判断

●その他の指標から割安と推測される時期

「バフェット指標」「世界の時価総額」「ジャンク債スプレッド」」「信用買い残」「東証一部のPBR」・・・などで判断。

そんな時期はまだまだ来なさそうな雰囲気ですが。

※投資は自己責任で

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