2018年1月末の米国のバフェット指標についての記事です。
米国のバフェット指標を知るメリット
●長期的観点から、米国株の割安・割高を判断する目安の一つになる、かも
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「バフェット指標」とは?
バフェット指標は、投資の神様とも言われる、ウォーレン・バフェット氏が愛用しているとされる、ある国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べる指標をいいます。これは、ある国の株式時価総額増加率と名目GDP成長率は長期的には収斂するとの主張に基づくもので、ある国の株式相場に急落の可能性は高まっていないか、あるいは逆に売り込まれすぎていないかを見る場合に使われます。
※引用元:金融情報サイト「バフェット指標」
「ある国の株式時価総額増加率と名目GDP成長率は長期的には収斂する」
という視点がポイントだと思います。
米国バフェット指標とは
①米国バフェット指標=米国の時価総額÷米国の名目GDP
※時価総額は「ニューヨーク+ナスダックの合計額」を使用
※浮動株調整を行わず
②米国株式の割安割高を判断する目安
③1995~2017年の各年末のデータから
★平均値:1.25
★中央値:1.32
米国バフェット指標の使い方の一例
※出所:グローバルノート、WFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末
①長期平均とのかい離を見る
ざっくりした大まかな使い方として、長期平均1.25より
★大きい⇒株式は割高傾向?★小さい⇒株式は割安傾向?
という見立ては可能かもしれません。
②割安圏・割高圏の目安にする
あくまで近年の事例に基づいた経験則ですが、米国バフェット指標が
★1.05以下は株式は割安圏?★1.40以上は株式は割高圏?
という判断もできなくはないかもしれません。
あくまで数ある判断材料の中の
一つの目安
としてわたしは使っています。
直近の数値の確認
※出所:グローバルノート、WFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末
米国の時価総額は2018.1月末で約「33.6兆ドル」。
全世界の37%程度であり、相変わらず大きなウェイトを占めています。
2018.1月末の米国バフェット指標は「1.66」であり、過去最高値です。
※名目GDPは2018年から20.20兆ドル(IMF推計)を使用
割高圏の目安「1.4」を上回っているので、米国株式は割高圏?と推測。
※2018年米国名目GDP:20.20兆ドル(IMF推計)。2017年は19.36兆ドル
米国バフェット指標について詳しくはコチラ↓
S&P500と米国バフェット指標
※出所:グローバルノート、WFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末
米国バフェット指標と【S&P500÷1000】を比較したグラフです。
ご参考までに。
米国の時価総額(ニューヨーク市場+ナスダック)の推移
※出所:グローバルノート、WFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末
1997年末:10.8兆ドル
2007年末:19.9兆ドル
2017年末:32.1兆ドル
1997年末⇒2007年末の10年:1.8倍
2007年末⇒2017年末の10年:1.6倍
ここ20年:約3.0倍。
米国時価総額のここ20年の年率平均増加率:+5.6%
ここ5年は年率平均で+11.5%です。
ここ5年はハイペースで息切れする確率は高そうです。
米国の時価総額の年間増加率(1996~2017年)
昨年は22年間で8番目に時価総額の増加率が高かった米国市場。
おわりに
米国のバフェット指標は過去最高値を維持。
昨年はほぼ一本調子で上昇しましたが、今年はどうなるでしょうか。
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