将来、長期投資を始めたい時期が来たとき、どんなポートフォリオ(以下PF)にするのか、現在も検討中です。
あれこれ浮かんでは消えるPF案の備忘録。
今回はインフレに少し対抗できるシンプルなPF。
【世界株:ゴールド:現金=50:20:30】
例えば、
①世界株:【VT】(米国上場)や【楽天VT】(投信)へ投資
②ゴールド:【1540】(東証ETF)【1326】(東証ETF)へ投資
③現金
①に50%。
②に20%。
③に30%。
というシンプルなPF。
投資資金1000万円なら500万を世界株、200万をゴールド、300万円を現金へ。
※まず動かさないであろう現金は【個人向け国債「変動10年」】で代用してもよさそうです
【世界株】の強みと弱点
強み
・世界の経済成長で世界の主要上場企業の利益が増えれば、世界株の価値、価格も上がるのでは?というシンプルな期待
・景気がいい時期に価値が上がる
・円資産だけに資産を偏らせないための工夫
※世界株の過去のリターンについてはコチラの記事をご参考に
●悟りの境地? 【世界株:現金=50:50】 ~例えばこんなポートフォリオ①~ - ユキマツの「長期投資のタイミング」
弱点
・不景気に弱い
・資産価値の変動が大きめ
【現金】の強みと弱点
強み
・デフレの時期に価値が上がる
・循環的にやってくる不景気でも資産価値を落とさない
・PF全体の流動性とバランスの調整
弱点
・インフレに弱い
【ゴールド】の強みと弱点
強み
・インフレの時期に価値が上がる
・円資産だけに資産を偏らせないための工夫
弱点
・デフレに弱い
【世界株:ゴールド:現金=50:20:30】PFの強みと弱み
強み
・好景気⇒世界株が上がるハズ
・不景気⇒現金の価値は落ちにくい
・デフレ⇒現金の価値が上がるハズ
・インフレ⇒ゴールドの価値が上がるハズ
・不況下のインフレ(スタグフレーション)
へある程度対抗できるPF。
スタグフレーションになると「株式」「リート」「債券」「現金」などはすべて価値を落とす可能性が高いので、ゴールドを組み込むことはヘッジになり得る。
※将来、不況下のインフレ時期が来るかはまったくわかりません
・投資対象は「世界株」「ゴールド」のETFや投信のみ。
二つの銘柄への投資だけでPFの管理が可能。
シンプルなのでそれほど手間はかからず管理は比較的楽。信託報酬などの手数料も高くはない
・「海外株式+ゴールド」がPFの6割以上を占めるため、超長期的な「円」の価値下落に強い
弱点
・株式への配分はあまり多くない。好景気が長く続く株高局面では、ちょっと物足りないリターンと感じる可能性
・今後も世界的に低インフレが持続すれば「ゴールドに2割は多過ぎた」と後悔するかも
投資タイミング
PFを作っていく投資タイミングとして、わたしは
●「米国の景気後退期」(例えば米国失業率で確認)
●「世界的に中央銀行が大規模金融緩和を始める時期」(ニュースで確認)
●「円高時期」(例えば実質実効為替レートで確認)
などをじっと待ち、その時期が来てからPFを徐々に構築できれば、例えば今のような時期に一気にPFを完成させるより、将来の収益率は大きくなるかも、と推測します。※未来のことは分からず、機会損失で終わるかもしれません
おわりに
不況下のインフレが来たらどうしよう
そんな不安に一応対応したPF。
ゴールド20%程度でインフレに対応できるかは不明ですが、少しは安心感を得られるかも。
単純ですが、インフレや「長期的な円安」への不安が強い方には向くかもしれません。
管理も楽なので、比較的続けやすいと思われます。
※投資は自己責任、自己決断で
※関連記事
・米国景気について
・富裕層のPFの例