ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

新年度 第1週 ~日本市場の概況 2017.4.7~

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日本市場をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測してみます。

今週の日経平均

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※出所:日経平均インデックス(N225 - Investing.com

週初めに急落する場面もありましたが、週間では0.5%ほどの上昇。

日経平均の直近の高値は2018.1月の「24,129」であり、今は高値から-10.6%の水準。

今週の日本10年債利回り

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※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回り

大きく変化なし。

今週のドル/円

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※出所:USD JPY 証券株式相場 | ドル 円 相場 - Investing.com

今週も円安傾向。週末は107円台前半。
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5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2018年3月末

4.6の日本バフェット指標は「1.21」でした。

3月末は「1.20」だったのでやや上昇。

直近の月末値ピークは2018.1月の「1.29」。

 

4.6の時価総額は約「667.1兆円」(全市場の合計値)。

確認できている範囲では、2018.1.23の736.8兆円が現時点での最大値。

現在は最大値を9%程度下回っています。

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.76」です。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

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※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2018年3月2

2018.3.30 35,569億円(約3.6兆円)です。

前週比約1189億円の大幅な減少。

2017年11月以降では、最大の減少幅。

アバウトな判断ですが3.5兆円を超えており、この指標からは

割高圏?

と推測。

<2017.10.27以降の推移>

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 ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年1月末~2018年3月末

2018年3月末の東証一部PBRは「1.4」でした。

2018年2月と変わらず。

割安の目安「1.0」以上なので、割安ではなさそうと判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2018.3.30

2018.3.30は「-8.78」でした。2018.3.23の「-11.66」からマイナス幅が縮小。

上記期間の長期平均は約「-11」であり、「-8.78」は

投資家心理はふつう~やや安心?

と推測。

割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:25.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<長期チャート>

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※出所:日経平均ボラティリティーインデックス(JNIV - Investing.com

※期間:1998年~2018年4月5日

<ここ3ヵ月のチャート>

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※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャート

4.6は「22.86」。3.30は「22.55」だったのでほぼ変わらず。

長期平均は「25.3」であり、「22.86」は平均値より少し小さい程度なので、投資家心理は

ふつう~やや安心?

と推測。

割安の目安「30」より小さいので、「割安ではなさそう」と推測。

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒割高圏?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「割高圏?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

サブプライムバブル期と「今」のデータ比較

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※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI⇒主要時系列統計データ表

今週はあまり大きな変化なし。

あとがき

新年度最初の週の日本株はいくらか円安株高でボチボチというところ。

www.kabudream.com

日銀は年間6兆円ペースの株式ETF買い入れを実施中。

上記サイトによれば、2018年は3月末までの3ヶ月で

約1.9兆円分

のETFを買い取ったようです。

このペースだと年間6兆円を超えてくる(約7.6兆円ペース)ので、買い取り枠を増額しなければ、今後どこかで買い取りペースはペースダウンすると推測されます。

もう不感症になっている面もありますが、年間6兆円の株式ETFの買い支え、インパクトのある政策だと思います。

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