中央銀行のバランスシートが徐々に縮小に向かうかも?という資料です。
●<PDF>J.P. Morgan Asset Managementの資料から。
2018年後半がピーク?
※出所:PDF:https://am.jpmorgan.com/gi/getdoc/1383539421122の9ページ
主要な中央銀行のバランスシートの推移と予測を示したグラフです。
FRB、ECB、日銀の3つでほとんどを占めています。
J.P. Morgan Asset Managementでは2018年後半をピークに、トータルで中銀バランスシートが縮小していくという予測を立てている模様。
10年以上続く量的緩和(≒バランスシート拡大)ステージから今後近い将来、
量的引き締め(≒バランスシート縮小)のステージ
に徐々に移るかもしれない、という予測です。
量的引き締めのステージと株式市場
他の要因を考えず、
量的引き締め
だけに着目すると、
●量的引き締め ⇒ 金利上昇傾向 ⇒ 株安傾向
※量的緩和 ⇒ 金利低下傾向 ⇒ 株高傾向
という理屈で、量的引き締めは、株式市場にとってはあまり嬉しくない情報だと思われます。
金利上昇は景気にもネガティブなので、
●金利上昇傾向⇒景気悪化⇒企業業績悪化傾向⇒株安傾向
の観点からも市場には優しくない。
今まで市場のサポート要因だった中銀の金融政策が、徐々に「中立~ネガティブ」なものに変化していく、可能性を感じさせます。
ただ、上記のグラフはあくまで予測です。
今後、景気後退が鮮明になれば、さっさと中銀が緩和スタンスに戻り、株価もすぐに戻る可能性がない、とはいえなさそう。
とりあえず、景気動向と併せて、「中銀資産動向の確認作業」はそれなりに価値ある行為と思われ、毎月記事にしていく予定です。
最後に一つ、気になったこと。
中国人民銀行(PBOC)の扱い
上記グラフには資産規模が最大の中銀、中国人民銀行(PBOC)が省かれています。
意図は分かりません。
そして、PBOCの資産動向の扱いを、FRBやECBと同じにすべきなのか、シロウトのわたしには正直分かりません。
今後、当ブログでは
●PBOC、ECB、日銀、FRBの4大中銀
●FRB、ECB、日銀の3大中銀
トータルの資産動向を別々に分けて確認していく予定です。
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