2018年3月は量的”引き締め”の時期でした。
2018年3月末のFRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向を確認する記事です。
※本記事では便宜的に1ドル=110円、1ユーロ=130円で円換算しています
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中央銀行の動向を確認するメリット
中央銀行の動向は
投資タイミングの時期を判断する一つの手掛かりになり得る
とわたしは思います。
※その説明↓
●「中央銀行の動向」が「投資タイミング」を判断する、一つの手掛かりになり得ると考える根拠 - ユキマツの「長期投資のタイミング」
FRBの動向
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed
ここ1年のFRBの資産推移です。
2018年3月末:4.39兆ドル(約483兆円)でした。
前月比 ±0兆円。
3月は資産縮小、一休み。
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
ECBの動向
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fed
上記グラフはここ5年のECBの資産推移です。
量的緩和はペースダウンしてきています。
ECBの資産は2018年3月末:4.53兆ユーロ(約589兆円)でした。
前月比+1兆円。
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
日銀の動向
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fed
上記グラフはここ1年の日銀の資産推移です。
日銀の資産は2018年3月末:約527兆円でした。
前月比-4兆円。
1、2月で12兆円ほどのハイペースで増加した反動か、3月は減少。
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
3つの中央銀行、トータルでの変動
3つの中銀のトータル資産は2018年3月末:約1601兆円でした。
・前月比-3兆円。
・FRB:±0兆円
・ECB:+1兆円
・日銀:-4兆円
※為替レートや四捨五入で誤差あり
2017.12月末は「1592兆円」だったので、3ヶ月で「+9兆円」。
2017年は年間「+150兆円」、ひと月平均「+12.5兆円」ペース。
3ヶ月で+9兆円というのは、昨年のひと月分にも満たない増加額です。
緩和ペースは急速に落ちてきているといえそうです。
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
おわりに
2018年、3中銀に関しては(3月のPBOC動向は不明)、量的緩和の明瞭なペースダウンがうかがえます。
”いままで当たり前に存在した株価のサポート要因”
の存在感が、今はゆっくり時間をかけて薄れていく状況といえそうです。
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