ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

3月は量的”引き締め” ~FRB、ECB、日銀の資産動向<2018年3月データ>~

f:id:yukimatu-tousi:20180412130423p:plain

2018年3月は量的”引き締め”の時期でした。

2018年3月末のFRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向を確認する記事です。

※本記事では便宜的に1ドル=110円、1ユーロ=130円で円換算しています
スポンサーリンク


★ブログランキング参加中! にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

中央銀行の動向を確認するメリット

中央銀行の動向は

投資タイミングの時期を判断する一つの手掛かりになり得る

とわたしは思います。

※その説明↓

「中央銀行の動向」が「投資タイミング」を判断する、一つの手掛かりになり得ると考える根拠 - ユキマツの「長期投資のタイミング」

FRBの動向

f:id:yukimatu-tousi:20180412130636p:plain

※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed

ここ1年のFRBの資産推移です。

2018年3月末:4.39兆ドル(約483兆円)でした。

前月比 ±0兆円。

3月は資産縮小、一休み。

f:id:yukimatu-tousi:20180412130954p:plain

※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成

ECBの動向

f:id:yukimatu-tousi:20180412131034p:plain

※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fed

上記グラフはここ5年のECBの資産推移です。

量的緩和はペースダウンしてきています。

ECBの資産は2018年3月末:4.53兆ユーロ(約589兆円)でした。

前月比+1兆円

f:id:yukimatu-tousi:20180412131300p:plain

※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成

日銀の動向

f:id:yukimatu-tousi:20180412131656p:plain

※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fed

上記グラフはここ1年の日銀の資産推移です。

日銀の資産は2018年3月末:約527兆円でした。

前月比-4兆円

1、2月で12兆円ほどのハイペースで増加した反動か、3月は減少。

f:id:yukimatu-tousi:20180412131512p:plain

※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成

3つの中央銀行、トータルでの変動

3つの中銀のトータル資産は2018年3月末:約1601兆円でした。

・前月比-3兆円

・FRB:±0兆円

・ECB:+1兆円

・日銀:-4兆円

※為替レートや四捨五入で誤差あり

2017.12月末は「1592兆円」だったので、3ヶ月で「+9兆円」。

2017年は年間「+150兆円」、ひと月平均「+12.5兆円」ペース。

3ヶ月で+9兆円というのは、昨年のひと月分にも満たない増加額です。

緩和ペースは急速に落ちてきているといえそうです。

f:id:yukimatu-tousi:20180412133002p:plain

※出所:Bank of JapanCentral Bank Assets for Euro Area Total Assets | FRED | のデータより管理者作成 

おわりに

2018年、3中銀に関しては(3月のPBOC動向は不明)、量的緩和の明瞭なペースダウンがうかがえます。

”いままで当たり前に存在した株価のサポート要因”

の存在感が、今はゆっくり時間をかけて薄れていく状況といえそうです。

関連記事

www.yukimatu-value.com

関連コンテンツ




【更新の励みになります。よければ応援クリックを!】

follow us in feedly