ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

ベライゾン【VZ】の(過去の)ディフェンス力

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「ディフェンシブ銘柄」という言葉があります。

 

リスクオフ期に資産を守る最も一般的な手段は

現金への配分比率を高める

だと思いますが

●リスク資産でも守りに強い銘柄があるのか

●暴落期の値動きというのはどんなものか

気になったので、近年の2回のバブル崩壊期の値動きから、ごく簡単に探ってみます。

今回は米国の個別銘柄、ベライゾン【VZ】を取り上げます。

※あくまで過去のディフェンス力です。「今や未来のデフェンス力」は不明です

ベライゾン【VZ】のメモ

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ベライゾン・コミュニケーションズは米国の総合電気通信会社。

上記グラフは過去5年の株価推移。

・直近のPER:12.03

・直近配当利回り:4.95%

・時価総額:約1970億ドル(約21.5兆円。1ドル=109円で計算)

※データ出所:VZ:New York 株価 - ベライゾン・コミュニケーションズ - Bloomberg Markets

※S&P500の直近配当利回り:1.85%

ベライゾン【VZ】とS&P500の推移

1999年12月末を「1.0」としたときのVZとS&P500の推移をみてみます。

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※出所:VZ米S&P 500インデックス(SPX - Investing.comのデータより管理者作成

この期間、概ねS&P500と連動し、S&P500が大きく下げる時期にはVZも大きく下げている傾向。

ベライゾン【VZ】の(過去の)ディフェンス力

過去20年における2回のバブル期とその暴落期、VZがどのような値動きだったか、S&P500と比較しながら見てみます。

※両者の株価のピークとボトムの時期にはずれがあり、同一期間の比較ではありません

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※出所:VZ米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com

ITバブル崩壊期の下落率はVZの方が大きく6割を超えています。

一方、サブプライムバブル崩壊期の下落率はS&P500の方が大きい。

2回の平均をとるとVZの方が平均で1.8%大きく下落しています。

※VZとS&P500の「配当利回りの差」は考慮していません。暴落期の値動きだけの情報です

所感

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※出所:VZ米S&P 500インデックス(SPX - Investing.comのデータより管理者作成

近年の過去2回の暴落期においては、市場平均とともに概ね素直に落ちており、VZのディフェンス力がとりわけ強いとはいえない?と感じるデータでした。

※あくまで過去のディフェンス力の印象です。「今や未来のデフェンス力」は不明です。今後もこの傾向が続くかどうかは全く分かりません。VZの今後の収益力や財務状況の変化次第で変わってくると思われます。

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