直近ピークからみて、世界の主要株価指数の今の水準は?
2018年7月現在の立ち位置を知る材料になり得るデータとして、
世界の主要株価指数 <直近ピーク⇒2018年6月末の変化率>
を備忘録的にまとめてみます。
世界の主要株価指数 <直近ピーク⇒2018年6月末の変化率>
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより管理者作成
世界の主要株価指数の「直近ピーク⇒2018年6月末の変化率」の比較です(現地通貨建て)。
参考までに「VT」「TOK」「VWO」の変化率も載せています(ドル建て)。
英国FTSE100は2018年5月、ナスダックは6月高値との比較。
比較的堅調なのは「米国」、不調なのは「中国、VWO」
米国ドルに対して英国ポンドやインドのルピーは2018年2月以降、大きく価値を落としています。
現地通貨建ての株価指数だけをみると比較的堅調な英国やインドですが、為替要因も含めて考えると、米国株価指数の強さが際立ちます。
※ドルに対して2018年1月末⇒6月末でポンド「約-7%」、ルピー「約-7.7%」
一方、中国市場や新興国市場の下落幅は大きくなっています。
臆病なマネーは比較的弱そうなところから先に引き上げている?
という印象。
特に決まりがあるわけでないと思いますが、「高値から30%の下落」となれば、多くの人が「暴落」と認識するレベル。
7月はのっけから落ちていますが、上海市場、歯止めがかかるでしょうか。
今のところ先進国株式の方が下落幅が小さい
あくまで現時点でドル建てでみた相対的な話ですが、
新興国より先進国株式の方が下落率が少ない傾向。
おわりに
相場は2018年1月にピークアウトした?
中国や新興国の下落っぷりが、そんなムードを醸し出しています。
株式投資の難しさの一つは、
●往々にして株価は景気の先行指標であり、景気に先だって下落を始めていることが、しばしば後になって分かる
ことだと思います(景気後退の半年~1年程度前に株価がピークアウトしていることが多い。関連記事参照)。
●アメリカの景気がいいのに、なんで株売るの?
実際、株価がずるずる落ちるかと思ったら、景気が持ち直して株価が反転、上昇トレンドに入ることもあり、ここらへんはとても難しいところと感じます。
ピークアウトしたかは不明ですが、とりあえず事実として、世界的に概ね2018年1月頃をピークに株価は下落しており、欧州、日本の景気もトレンドはパッとしない状況ではあります。
中国はじめ新興国からのマネー流出は顕著です。
リスク許容度の確認や現金比率の確認はしておいてもいい時期かもしれません。
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