ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

報われやすそうな日本市場のインデックス投資

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 一つの経験則に過ぎませんが、「PBR」に着目し

報われやすそうな日本の株価指数投資

というテーマで記事を書いてみます。 

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PBRとは

PBRは株式の割安割高を判断する指標の一つです。

1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているか

を表したのがPBR(株価純資産倍率)です。

一般的には1.0以下では割安と判断されることが多い指標です。

・数値が大きいほど割高傾向

・数値が低いほど割安傾向

と判断します。

詳しくは以下のサイトを参照ください。

「PBR」の意味と使い方を教えてください。 | 日本証券業協会

日米のPBR比較

ここで、

・日本の株式市場全体のPBR→東証一部のPBR

・米国の株式市場全体のPBR→S&P500のPBR

とします。

1999年12月以降のそれぞれの推移をみてみます。

<東証一部のPBR>

f:id:yukimatu-tousi:20180719132847p:plain※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループより管理者作成

<S&P500のPBR>

f:id:yukimatu-tousi:20180719132707p:plain※出所:S&P 500 Price to Book Valueより管理者作成

長期平均の概算値は

・日本:1.1倍

・米国:2.8倍

明らかに米国の方が高いです。

本題からそれますが、ときおり

日本のPBRは米国より低いから日本株は割安ではないか?

との主張をみることがありますが、この20年足らずの期間では常に日本市場の方が米国よりPBRは低いので、あまり実績のない主張とはいえます。

※この期間の「日本の最大値:1.9倍」「米国の最低値:1.8倍」

日経平均と東証一部PBRの推移

f:id:yukimatu-tousi:20180719134912p:plain

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループ 日経平均株価【998407】:国内指数 - Yahoo!ファイナンスより管理者作成 ※期間:1999.1~2018.6

比較しやすいよう<「1999年1月末の値→1.2」とした日経平均>と東証一部PBRの推移グラフです。

PBRが高いときに日経平均も高い傾向があり、この期間の両者の相関係数は「0.69」で強めの正の相関があります。

報われやすそうな日本市場のインデックス投資

f:id:yukimatu-tousi:20180719134742p:plain※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループ 日経平均株価【998407】:国内指数 - Yahoo!ファイナンスより管理者作成 ※期間:1999.1~2018.6

あくまで上記期間の経験則に過ぎませんが、

報われやすそうな日本市場のインデックス投資

を行う上で東証一部PBRは役立つ可能性があります。

●「一般的な割安の目途:1.0~長期平均:1.1」

あたりを目安に、それを下回ってきたら徐々に日経平均やTOPIXを買いすすみ、目安を上回ってきたら買うのをやめる。

●その後は

「米国の景気拡大期が概ね5~10年であった」

ことを念頭に、米国の景気サイクルを確認しつつ、米国の景気後退にともなう株安にできるだけ巻き込まれないようにポジションを解消していく。

確認するのは「東証一部PBR」と「米国の景気サイクル」だけ

というシンプルなスタンス。

おわりに

余談ですが、わたしは2011~2012年頃の東証一部PBRが「0.7~0.9」程度の時期に日本個別銘柄にほぼフルインベスト、2015年の「1.2~1.3」あたりでフルインベストに疲れ、割安感も感じなくなったためフルインベストから撤退、たまたま資産が増えた一発屋です(その後はロングショート)。

この指標はシンプルですが、端的に市場全体の割安割高を示唆する指標である可能性があります。

世界的には巨大な部類に入る株式市場全体のPBRが「0.7」って・・・

円高期の日本株がいかに期待されない市場であるか

を如実に示す数値でもあると思います。

※一つの投資アイデアです。今後うまくいく保証はありません。投資は自己責任で

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