バブルのピークから下落相場のボトムまで、株価が大幅に下落しない度合い
⇒ディフェンス力
とし、近年の2回のバブル崩壊期の値動きから、「デフェンス力」を探ってみるシリーズ。
今回はプロクター・アンド・ギャンブル 【PG】を取り上げます。
プロクター・アンド・ギャンブル 【PG】のメモ
プロクター・アンド・ギャンブル 【PG】は世界的な消費財メ ーカー。
上記グラフは過去5年の株価推移。
・直近配当利回り:3.65%
・直近のPER:19.32
・時価総額:約1978億ドル(約22.0兆円。1ドル=111円で計算)
※グラフ、データ出所:PG:New York 株価 - プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) - Bloomberg Markets
※S&P500の直近配当利回り:1.82%
※2018.7.23時点
プロクター・アンド・ギャンブル 【PG】とS&P500の推移
1999年12月末を「1.0」としたときのPGとS&P500の株価推移をみてみます。
※出所:PG | Procter & Gamble 株式-Investing.com、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com のデータより管理者作成
ITバブル崩壊時にはいち早く暴落しているのが特徴的ですが、比較的安定した印象。
プロクター・アンド・ギャンブル 【PG】の(過去の)ディフェンス力
過去20年における2回のバブル期とその暴落期、PGがどのような値動きだったか、S&P500と比較しながら見てみます。
※両者の株価のピークとボトムの時期にはずれがあり、同一期間の比較ではありません
※出所:PG | Procter & Gamble 株式-Investing.com 、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com のデータより管理者作成
ITバブル崩壊期ではピークから5ヶ月で55%の下落。
一方、サブプライムバブルの崩壊期は40%台でおさまっています。
S&P500の2回の下落率平均と比べると6.2%下落幅が小さく、比較的デフェンス力は高かったと思われます。
※PGとS&P500の「配当利回りの差」は考慮していません。暴落期の値動きだけの情報です
所感
※出所:PG | Procter & Gamble 株式-Investing.com、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com のデータより管理者作成
7回目のこのシリーズですが、市場全体の大きな下落時期にはどれもこれもそこそこ一緒に大きく下落するらしい、という印象。
ただ、PGに関してはITバブルの崩壊期に早めに暴落してその後は比較的堅調だったり、JNJもそうでしたが、下落のタイミングには特徴があったりして面白いです。
※単なる過去の実績です。投資を勧めるものではありません。投資は自己責任で
参考データ
今まで取り上げた銘柄の下落率です。
この中ではPGは比較的落ちにくかった部類?
※ピークとボトムの時期はまちまちで、配当利回りの差も考慮しておらず、あくまでご参考までに
※あくまで過去のディフェンス力の印象です。「今や未来のデフェンス力」は不明です。今後もこの傾向が続くかどうかは全く分かりません
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